2024年 4月 19日 (金)

「もう女子と呼ばないで!」 an・anの「女子」卒業宣言に拍手喝采

   女性誌で「女子」という言葉が使われるようになって久しい。そのバリエーションは、女子会、女子力、○○女子、××女子部、ママ女子と枚挙に暇がなく、しばしばインターネット上では嘲笑の対象になっている。

   しかし「女子」を率先して喧伝してきた女性誌「an・an」が、ここにきて、「もう『女子』は卒業です!」と蔓延する「女子」に終止符を打った。

アラサーの半数が「女子と呼ばれることに不満」?

もう「女子」は卒業?(「an・an」1871号表紙)
もう「女子」は卒業?(「an・an」1871号表紙)

   2013年9月4日発売の「an・an」1871号の表紙には、大人の女性ならではの上品な微笑をたたえる女優・篠原涼子さんの写真、その上には存在感のある「大人の女性になるために、今すべきこと」の一文が掲げられている。

   誌面ではアラサー(30代前後)の女性を対象にしたアンケート結果が紹介されており、「女子と呼ばれることに抵抗はありますか?」という質問には、47%が「ある」と回答。実は約半数が「女子」と呼ばれることに疲れているというのだ。「女子と言っていいのは何歳までですか?」では平均28.7歳となり、「女子」は30歳手前で卒業するのが無難とした。

   同誌では、もともとはポジティブな意味合いだったはずの「女子」が、いつのまにか大人になりきれない、なりたくない人たちに都合よく使われていると分析。「女子」を言い訳に、自分を甘やかす自己中な人たちを「コドモ女子」と名付け、自分にも他人にも気を使える大人の女性へのステップアップを促す。内容も、コドモ女子テストや、男性陣からのコドモ女子に対する不満、失敗・ピンチへの向き合い方など多彩で、あぐらをかいている「女子」たちを教え導いている。

   この思い切った方向転換に、インターネット上では「今まで散々 女子って流行らせておいてなあ...」という声はあるものの、「おお、脱女子に舵を切るのか」「なんだか嬉しいしすっごく同意」「攻めてるなあ~」「見直した。幼児退行は現代を生きる女性を絶対に救わない」など、評価する声が多数あがっている。

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