ももクロ「黒塗りメーク」にNYタイムズ記者批判  「罪のないパフォーマンス」ではすまされない?

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   「ももいろクローバーZ」と「ラッツ&スター」が共演した際の「顔黒塗り」画像が、インターネット上で波紋を呼んでいる。

   ラッツ&スターのメンバー、佐藤善雄さんが2015年2月12日にツイッターで画像を公開したところ、米紙ニューヨーク・タイムズの日本人記者が「人種差別的」と指摘したことがきっかけだ。

黒人ユーザー怒り「私たちにどう映るか気づいているのか」

ラッツ&スターと「黒塗り」で共演したももいろクローバーZ(13年8月撮影)
ラッツ&スターと「黒塗り」で共演したももいろクローバーZ(13年8月撮影)

   「ラッツ&スター」は1975年結成の「シャネルズ」が改名して誕生。ブラックミュージックをイメージしたボーカル4人(佐藤さん、鈴木雅之さん、田代まさしさん、久保木博之さん)の「黒塗りメーク」はシャネルズ時代からのトレードマークになっている。

   佐藤さんは12日、ラッツとももクロのメンバーがお揃いの黒塗りメークでポーズをとっている画像をツイッター上に公開した。「ミュージックフェア」(フジテレビ系)の収録時のもので、3月7日に放送されるという。

   するとニューヨーク・タイムズの田淵広子記者がこの画像に反応し、「なぜ日本で人種差別についての議論が必要なのか」を示す例としてツイートと画像を引用した。続けて、日本人は識字率や教育水準も高いのに人種やジェンダーに対する態度となるとズレてしまうのはなぜなのか、などと疑問を呈した。

   田淵記者のツイートは反響を呼び、海外のツイッターユーザーからも「本当に今起きていることなのか」「『故意でない人種差別』は大きな問題だ」などと多くの反応が寄せられた。

   黒人ユーザーらは「アフリカ人に対する差別の歴史を学んでほしい」「彼らは黒塗りが私たちにどのように映るか気づいているのか」と怒りをあらわにした。

韓国バラエティーでも「黒塗り」騒動

   一方、日本国内のツイッターユーザーの反応は異なり、「過剰反応ではないか」「彼らに人種差別の意図はなく、敬意や憧れを表している」といった意見が少なくなかった。

   だが、こうした視点は世界とはギャップがあるのかもしれない。現代アジア研究所特別研究員のオリバー・カープ氏は日本の披露宴の余興で見た「黒塗りメーク」について、2013年7月2日付のハフィントンポスト記事の中で次のように述べている。

「私アメリカ人にとって、ブラックフェイス(黒塗り)はただ一種類、否定的な意味しか持っていません。それは、偏見、嘲り、そして人種差別です」「様々な芸術に対する選択肢の1つなのかもしれませんが、罪のないパフォーマンスとはみなされません」

   「黒塗り」が物議を醸した例は、韓国でもあった。2012年1月に放送したバラエティー番組で、女性出演者が黒塗りメークで登場したところ「言葉を失った」「吐き気がする」などと世界中からバッシングされたのだ。

   また「黒人差別」ではないものの、日本では14年1月に全日空(ANA)のテレビCMが「人種差別的」との苦情が相次いだことで打ち切りになっている。お笑いタレントのバカリズムさん扮するパイロットが金髪のカツラをかぶり、高い「付け鼻」をした姿に変わるシーンが問題視されたためだ。ANA広報室は当時、J-CASTニュースの取材に対し、意図と異なる形で受け止められてしまったなどと説明していた。

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