クマは怖いが「やめられない」タケノコ狩り 秋田で被害が相次ぐ食文化事情

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   秋田県で相次ぐクマの襲撃被害をめぐり、地元住民が危険をおかしてでも山に入る理由が見えてきた。今がちょうど旬の「タケノコ」だ。

   タケノコは地域の食文化に根付く一方、クマの主食でもある。しかも、クマはこの時期交尾期を迎え、神経質になる。専門家は「タケノコ採りの人は下ばかり見ているから、近づくクマに気付かない」と指摘する。

  • 30キロも40キロも採るらしい……(画像はイメージ)
    30キロも40キロも採るらしい……(画像はイメージ)

タケノコはクマにとっても主食

   秋田県、青森県境付近でクマ被害が拡大している。秋田県鹿角市で2016年5月21日、22日に相次ぎ男性の遺体が、30日には青森県十和田市の無職男性(65)の遺体が見つかった。6月に入っても被害の収まる気配はなく、10日に自営業女性(74)とみられる遺体が同市で発見。4人の遺体にはクマに襲われたような痕が残されており、地元の猟友会は10日に体長約1.3メートルの雌のツキノワグマ1頭を射殺している。その後も、秋田県内では13日夕現在、1人が行方不明になっている。

   6月から7月にかけての交尾期、ツキノワグマの雄は雌を求めて山中を動き回る。そして、同じ時期に秋田県ではタケノコも旬を迎える。森林ボランティアを育てる「あきた森づくり活動サポートセンター」の菅原徳蔵所長によると、タケノコ狩りは山菜採りの中で「最も人気」だそう。それで生計を立てる人は少なく「ほとんど自家消費用」だが、「30キロ40キロと、何十本も採る人が多い」そうだ。煮炊きものにしたり、缶詰にしたりと、タケノコはこの地方の食文化に深く根付いている。

   ただ、人間と同じくクマもまたタケノコを主食にする。さらに、同センターの公式サイトによると、この時期のクマは気が立っている。神経質となっているクマに山中で襲われた可能性は十分考えられそうだ。事実、4人はいずれもタケノコを求めて入山したと報じられている。

「タケノコ採りの人は下ばかり見ているから、近づくクマに気付かないことが多いです。なぜだかわかりませんが、クマは音を立てずに移動しますからね」(菅原さん)

マタギも、もはや「絶滅危惧種」

   16年6月4日付け読売新聞電子版によると、青森県警と秋田県警は3日、遺体発見現場周辺へと向かう入山者にチラシで注意を呼びかけた。一方、チラシを受け取った入山者からは「クマは怖いが、タケノコ採りはやめられない」との声も聞かれたという。

   前述のように、この地方におけるタケノコ狩りは文化としての色合いが強い。菅原さんによると、これまでは、クマが人を襲うような「事故」も少なかったという。今回遺体が見つかった場所も深い山林ではなく、かつて牧場もあった里山のようなところだそうだ。ではなぜ、今になってクマ被害が増えてきたのか。そう菅原さんは「クマの人里への『進出』という面が強い」と指摘したうえで、こう話す。

「秋田県は、集団で猟をする人たち『マタギ』の本場でしたよね。ですが、多くの山村が限界集落と化し、マタギは今や『絶滅危惧種』となっています。そうした要因もあり、クマが人間を避けなくなってきたのかも知れません。マタギも山村も、もはやクマの『抑止力』にはならないんです」
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