2024年 4月 19日 (金)

「道路欲しがれ」ミュージカル 森永卓郎「宗教みたい」

   国会の委員会とマスコミによる「国交省バッシング」が止まらない。冬柴大臣、サンドバッグ状態である。今度は道路財源を使った駐車場問題その他。

   全国14か所に512億円を投入して設けた駐車場、ここを管理するのは「財団法人 駐車場整備推進機構」。国交省の、いわゆる天下り団体である。職員58人中、役員は21人(異常に多い=森永卓郎のコメント)、そのうちの10人が天下りだ。

   佐々木亮太リポーターが訪れたのは、東京・八王子にある八日町夢街道パーキング。平日の夕方で、利用率が半分以下。地元住民も「わかりづらくて利用者が少ない」「税金を使ってまでつくる必要はあったのかしら」と首を傾げる。機構側に言わせると「路上駐車を解消し、渋滞緩和になるので、採算はあまり関係ない」とか。

   森永「大きすぎるから採算がとれない。効率を考えていない」

   「駐車場整備推進機構」を国会で追及したのは、民主党の前原誠司副代表。彼によると、この団体では、2006年度の収支がマイナスだったにも拘わらず常勤役員の報酬を上げたのだそうだ。お気楽なもんである。

   もっとハラが立つのは音楽関係。『桜』のヒットで知られる河口恭吾という歌手に、滋賀国道事務所が04年、曲づくりを依頼した。タイトルは『会いに行くよ』だが、歌詞には「君に会いたくて この道を行くよ…」とあって、しっかり要望に応えている。彼に依頼したのは「河口さんはストリートミュージシャンといわれていて、道関連で」(国道事務所)。「謝礼は、担当者がいないので不明」(同)。開いた口がふさがらない。

   若一光司「ストリートつながりというなら、ストリートチルドレンに対しても何かしろと言いたくなる」(笑)

   もうひとつは、国交省肝いりのミュージカル。題して『道普請』。クライマックスで歌われる歌詞を紹介する。

   「新しい道を走ると 感動がある 便利になった こんな道がほしかった こんな道がほしかった こんな道がほしかった」

   森永「繰り返しのところが宗教みたいで、ちょっとやり過ぎ」

   「地権者の理解を得るために行った」(冬柴大臣)「多くの道ファンが誕生した」(国交省)

   佐々木亮太ならずとも、「道不信」と言いたくなる

文   アレマ
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