2024年 3月 29日 (金)

中山元文科相 日教組批判は積年の…

   <テレビウォッチ>「とんでもない失言で辞任しましたね~」(小倉キャスター)と、中山成彬・前国交相(65)の「暴言3連発」を取り上げた。

良い先生ばかりで…

   中山前大臣が国交相就任の会見で記者団に語った「単一民族」「成田ごね得」「日教組(日本教職員組合)の強いとこは学力低い」の3つ。

   「単一民族」と「成田ごね得」は後で発言を撤回したが、3つ目の日教組批判は撤回せず、その後の会見でも「辞める覚悟で確信的に発言した」と執拗に批判を繰り返した。

   日教組批判を言いたいばかりに、ムリに国交省所管の観光誘致で「単一民族」、成田空港で「ごね得」など絡めたために、ピントのはずれた発言となったのだろう。

   あるいは、この人の頭の中には戦後教育の「悪い面の象徴」として日教組がこびり付いていて、出番が回ってきたのを機に一気に噴出したのかも……。

   何故そんなに日教組批判にこだわったのか? 番組では、中山前大臣が務めた文科相時代(2004年9月から約1年)の足跡を探った。すると、対立の構図が……

   「競争を煽る」として日教組が「廃止」を訴える運動を展開していた「全国学力調査」は1966年に廃止されたが、中山前大臣は文科相就任早々に、この全国学力調査の導入プロジェクトチームを設置する一方、学力低下から「ゆとり教育」の見直しを提唱した。

   さらに2005年1月には子供に「チャレンジ精神を持たせたい」と提唱し、週5日制の見直しや「総合学習」の削減を示唆した。

   一方、小倉は「この人は成田の『ごね得』も戦後教育の問題と言っている。その象徴が日教組と思っているのかもしれない。ボクが通っていた中学は日教組の拠点だったが、ほんとに良い先生ばかりで、その先生しか覚えていないくらい……」と、日教組擁護論を。

   「単一民族」「日教組批判」と並ぶと、いまや「過去の時代の話」という感じもするのだが……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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