花金の真昼間のニュースが終ったばかりの時間に、脳天を金属で叩かれるようなマンガ・ロボット風の奇天烈な声が降ってくる。筆者のように音に超敏感な人間にとっては、拷問に等しい不快な声である。その発声の主は、頭は金髪で首から下はド派手な着物という、これまた奇天烈な風体の山崎バニラである。
この人は活弁士なのだそうだが、筆者はその芸を他所で見たことも聞いたこともない。とにかく異様な発声であり、如何に週末とはいえ、天下のNHKのメジャーな番組で聞こうとは思わなかった。「民放うらやまし」体質も極まれりである。
しかもこの日のゲストが、春に終ったばかりの朝ドラ「だんだん」の主人公、めぐみとのぞみを演じた三倉茉奈と三倉佳奈なのだ。嫌な予感の大当たりである。そう、あの、歌の下手くそなマナカナ2人に歌を唄わせたのである。やっと、音程はずれ、口先だけの発声という素人以下の二重唱から解放されたのに、なんでまた歌わせるのだ、公害だ!「だんだん」の中でも組んでいたギターとタンバリンの2人の男も後ろでやっている。つまり、邪推すれば、「だんだん」で素人以下のマナカナを何とか歌わせることに成功した(とスタッフが過信している)ので、ドラマが終っても夢よもう一度とばかり、2人のデュエットで歌手デビューを考えているのではないか。甘すぎる。司会のバニラともども一刻も早く消えてくれ。
(黄蘭)

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