2024年 4月 24日 (水)

オリックス大引啓次 「小瀬は幸せもんやったと思う」

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   プロ野球「オリックス・バファローズ」の小瀬浩之選手の転落死から4日がたった。小瀬選手のことを「弟分」として可愛がってきた大引啓次選手が2010年2月8日にブログを更新し、現在の心境についてあらためて語っている。

「不謹慎かもしれませんが少し気持ちの整理がついたので今の素直な想いを綴ろうと思います」

   2月6日に書いたブログでは自分の至らなさを責めていた大引選手だったが、「何から話せばいいんやろうか…」と言葉をついで、書き始めた。最初は何が起きたのか全くわからなかったという。小瀬選手の死後、休日があけて球場に到着すると、彼の野球道具一式が目に入った。その時、抑えていた涙が止まらなかったそうだ。

   その後、チームでは黙とうが行われ、短いミーティングを経て、ウォーミングアップに入った。大引選手や坂口智隆選手ら若手は、ランニングの先頭にいるのがいつものことだ。それなのに、小瀬選手の姿だけがなかった。グラウンドに立つと、その現実に押しつぶされそうになって、寒気がしたほどだった。

「じわじわと押し寄せる恐怖で胸が苦しかった。そこで、初めて事の重大さに気がついたのかもしれない」

小瀬選手は「寂しがり、天然、おっちょこちょい……」

   球場には献花台が設けられていた。しかも写真の小瀬選手は無邪気に笑っているのだ。大引選手はこれを見て、「こっちの気も知らないで」という思いがこみ上げてきた。悲しいのと憤りの感情がわく。彼が周囲にかけた迷惑を考えれば、怒鳴り散らしたい思があるからだ。

   しかし、田口壮選手らベテランがチームとして何が出来るかを夜通し、ずっと考えている。そんな様子に大引選手は感謝の言葉しかない。「つくづく小瀬は幸せもんやったと思う」と思いを馳せた――。

   小瀬選手とは2年間をともに過ごした。彼を形容する言葉には「寂しがり、天然、おっちょこちょい、意外と負けず嫌い、人懐っこい」などと思い浮かぶ。二人が親しく付き合ってきた時間がそうさせるのだろう。

   だからこそ、大引選手は今季、「自分のため」に頑張りたい、と意気込みを新たにした。成績が悪いのは小瀬選手のせいだと言われないためにも。その上で、今は気持ちを切り替えて練習に励みたいとしている。文章は天にいる小瀬選手に向けた言葉で結ばれている。「またどこかで会おう」。<テレビウォッチ

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