2024年 3月 29日 (金)

豚汁だけの食堂で深夜に語られる人間模様。丁寧な作りに満足感

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深夜食堂2(TBS系水曜0時55分)>めっきり寒くなった冬の夜に、しみじみ、ほっこりしたい人におすすめ。短いけど、1話1話ていねいに作り込まれたこのドラマは、映画を1本見終わったような満足感が残る。2009年にパート1が放送され、今回はその続編である。

昭和30年代で止まっているかのような店とわけあり風店主

   まず、オープニングの新宿の夜景が美しい。左に歌舞伎町の入り口を見て、靖国通りを車のスピードで走り抜ける。バックに流れる歌(鈴木常吉「思ひ出」)は、いつ聞いてもハッとするような力があって、心をつかまれてしまう。主題歌「LOVE LOVE LOVE(嘘のつき方)」よりこっちの方がいい。

   左眼に十字の傷跡をもつワケあり風な店主(小林薫)が経営する「めしや」。深夜12時から朝7時頃までやっているので、人呼んで「深夜食堂」という。ドラマはほとんどこの店の中で展開する。店構えは相当に古く、昭和も昭和、30年代で時が止まっているかのようだ。

   基本メニューは豚汁定食だけ。あとは注文に応じてできるものなら作るというシンプルさ。いつも豚汁を仕込む鍋のアップから始まるのだが、これがおいしそうなのだ。豚バラの薄切りを炒めて、手でちぎったコンニャクと切った野菜を入れ、ダシを注いで白と赤の合わせ味噌を溶く。これとアツアツの白いご飯。やっぱり炊き出しの定番になるわけだよなあ。

文   カモノ・ハシ
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