2024年 4月 18日 (木)

安倍首相どこまで続くぬかるみぞ・・・今度は稲田朋美政調会長「日本酒ばら撒き疑惑」

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   自民党の三役の政調会長に据えられ、「女性初の宰相候補」と持ち上げられている稲田朋美代議士(56)の「日本酒贈呈疑惑」について、『週刊新潮』が今週も追及の手を緩めない。この疑惑は稲田代議士の地元・福井県で発行されている『北陸政界』が報じたものである。

   要約すると、稲田議員が2005年に初当選してから09年に再選するまで、各自治会の新年会や支援を受けている企業の宴会に「ともみの酒」というラベルを貼った4合瓶の日本酒を持参していたというのである。現在もこれが行われているのなら公職選挙法違反だが、いまは止めているようだから時効ではあるが、週刊新潮は<自民党政調会長としての道義的責任は免れるものではない>と追及している。

   私は彼女が当選4回ということも、議員の顔さえ知らないが、これほど知名度のない人間を要職に取り上げたというのはよほど安倍首相の覚えが目出度いのであろう。

   週刊新潮のいうように「道義的な責任」はあるはずだが、この代議士の過ちはそれだけではないようだ。週刊新潮によれば、前号で週刊新潮が取り上げることを知った稲田議員の夫で弁護士の稲田龍示氏が、掲載するなら民事訴訟をするとともに「併せて悪意による名誉毀損行為でありますから、刑事告訴するつもりである」とFAXを送りつけてきたというのである。

   週刊新潮はただ単に記事掲載を阻止しようというのに刑事告訴まで持ち出してきて、<それが、恫喝だと気づかないのなら、世間を知らない弁護士バカ以外の何ものでもない>と批判する。ちなみに稲田代議士も弁護士資格を持っている。

   そのうえ、政調会長会見で週刊新潮の記事を「全くの虚偽」「これはもはや表現の自由と呼ぶに値するものではありません」「裁判上の措置をとることとしたいと考えております」と全面否定したのである。権力者が表現の自由まで持ち出して否定するというのだから、私のような善良な市民はエライセンセイのおっしゃることだからと信じてしまいそうだが、週刊新潮はならばと動かぬ証言の数々を集めて稲田議員を追い詰める。

   福井在住の保守系県議は<「確か、08年と09年だったかな。秘書と一緒だった。そのうち1回、『ともみの酒』っちゅうのを持ってきました。(中略)5、6年前から、稲田さんがあちこちに、お酒を配っていたのは地元では話題になってたよ」>。元稲田議員のスタッフは町内会の新年会で1万円程度の会費を払うのが嫌で、会費代わりに酒を配るようにしたのが始まりだとし、酒は地元の農事組合法人から1本2500円で200本以上注文し代議士主催の新年会で出されたが、「残りの分はほとんど、選挙民に配られたのです」と証言している。

   さらにまずいことが判明した。注文した先の農事組合法人は「酒類販売業の免許を持ってなかった」というのだ。嘘を隠すためにまた嘘をつく。週刊新潮の調べたとおりなら辞任はやむなしであろう。週刊新潮はこう結ぶ。<女性初の宰相候補などと持て囃されているから、どの程度かと思えばこの有様。政治家の器量の底が知れてしまったのだ>

浪速のエリカ様「上西小百合議員」本会議欠席して1泊温泉旅行?お粗末すぎる醜聞

   政治家の底という意味では、『週刊文春』がすっぱ抜いた「浪速のエリカ様」こと維新の党の2回生議員・上西小百合氏(31)の醜聞も底が浅すぎて呆れるほかはない。

   上西氏は2015年度予算が衆議院を通過した3月13日(2015年)、急性ウイルス性腸炎で3日間の静養が必要という診断書を出して本会議を欠席した。だが、前日には他党議員と飲み歩き(これは確認されている)、その翌日に上西氏は地元大阪へ向かっているのだが、<「前々から、ホワイトデーに合わせて京都の高級温泉旅館で彼氏と一泊デートの予定を立てていた」(維新関係者)>という話が出回っているのである。

   その彼氏というのが、49歳の公設秘書だという。この情報に珍しくテレビ局が動いたのは、彼女が美形だからであろう。橋下徹・維新の党最高顧問はこの情報を知っていたのだろう、4月2日の会見で上西氏は辞任するしかないと早々にいい切った。上西氏は報道各社へのFAXで旅行はしていないと否定してみせたが、恥の上塗りであろう。

   女だからなどというつもりは毛頭ないが、今回の2人や小渕優子、中川郁子氏らを見ていると、安倍首相の唱える「女性が輝く時代」は政界に限ってまだまだ遠いと思わざるを得ない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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