2024年 4月 20日 (土)

米大統領選サンダース勝ったら面白くなるぞ!初の社会主義プレジデント・・・日米関係も大きく変わる

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   私が今一番興味をもっているのはアメリカ大統領選である。なかでも民主党のサンダース上院議員(74)に注目している。大統領になれば史上最高齢になる。『週刊文春』も取り上げているが、彼はユダヤ系ポーランド人移民の労働者階級の出身で、親戚にはホロコーストで犠牲になった者もいる。父親はペンキ販売員で家庭は貧しかったから、小さい頃から常に経済格差を身近に感じてきたという。

   高校時代はマラソンの選手で、シカゴ大学を出て大工やジャーナリストとして活動した。40歳でバーモント州バーリントン市長選に出馬。わずか10票差でアメリカ初の「社会主義市長」となった。ケーブルTV料金や家賃の引き下げ、高級住宅地の開発を白紙撤回させて市民のための公園にした。また、アメリカで初めて電力を100%再生可能エネルギーに切り替えたのである。

   大統領に立候補したときは、ヒラリーの対抗馬になるなどとは本人以外誰も思ってはいなかった。だが、彼が掲げた「最低時給を15ドルに引き上げる」「医療の国民皆保険」「公立学校の授業無償化」は、若者や女性たちから熱狂的な支持を受けている。『ニューズウィーク日本版』は、そのほかにも「家族のための有給休暇」「大企業への増税」「警察・司法の制度的人種差別の撲滅」を訴え、ウォールマートに対して「従業員が生活できるだけの賃金を払え」と攻撃しているという。

   演説はいつも「人民の人民による人民のための政治を実現させる」で始まる。興奮した若者たちが「バーニー、愛してる!」と絶叫するという。アイオワではヒラリーに肉薄し、ニューハンプシャーでは圧勝した。暴言の数々が話題になる共和党のトランプとは支持のされ方が違う。保守系ニューズウィークでもこう書いている。

   <彼の主張する「政治革命」によって、アメリカ政治がすぐ変わることはないかもしれない。しかし、サンダースに刺激を受けた支持者が民主党の活動に積極的に関わるようになれば、長期的には変わり得る。彼を支持するスタッフやボランティアや活動家が次世代の民主党を担い、今回の経験を将来の大統領選に生かすだろう>

   変わりつつあるアメリカがうらやましい。サンダースがもし大統領になれば、アメリカが変わり、日米関係も変わるはずだ。貧富の格差の是正、富裕層からの富の再配分は、日本においても至急手を付けなくてはいけない重要課題である。安倍首相にこの国をまかせておいてはダメだということがハッキリした今こそ、日本にもサンダースが出てきてほしいと思う。

「不倫で辞職」国会議員では初めてか?宮崎謙介いい前例・・・男の子買春、パンツ泥棒議員も責任説明果たせ

   週刊文春で「ゲス不倫」をスッパ抜かれた自民党の宮崎謙介衆院議員がけさ12日(2016年)国会内で記者会見して議員辞職することを表明した。不倫相手とは1月4日に着物の着付けをしてもらったことで知り合い、会ったのは3回。京都へ行こうと誘ったのは自分からだったと認めた。妻のお産に立ち会い無事産まれたが、妻の産後が思うように回復していないのに、このような不適切な行為を行ったことを申し訳なく思い、妻と子どもには一生涯償っていきたいと、時折大きく息を吸い、目を潤ませながら何度も頭を下げた。

   私はニコニコ動画で中継を見ていたのだが、野々村某とは違って潔く自らの愚行を認め、辞職したのは男らしくてよかった。不倫を報じられた国会議員が記者会見を開いて謝罪し、辞職するというのは初めてではないか。いい前例になったと思う。若い男の子買春疑惑、パンツ盗人疑惑の自民党議員も記者会見を開き、疑惑を認めるなり反論するなりしたらどうだろうか。

   放映中にコメントが次々に流れたが、「もう文春は神」「センテンススプリングの破壊力」など週刊文春を評価するコメントが多かった。他の週刊誌の諸君はこれを見てどう思ったのだろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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