将来を展望するための3つのポイント
ポイント1
中国の好景気はいつまで続くのか

芝浦ふ頭で貨物船に運ばれるのを待つコンテナ
海運の好況は2,3年で終わるケースが多い。運賃が急激に上がると、安値で受注する会社が現れ、市況がドンと下がるからだ。戦後こうしたパターンを繰り返してきた。ただ、世界のモノの流れが中国中心に動いてきており、そうした構造は当分変わらない、と業界では分析している。さらに、2008年の北京オリンピックや2010年の万博が控え、荷動きは依然活発だ、と見られる。ただ、人民元切り上げなどもうわさされていて、波乱要因がないわけではない。
ポイント2
新技術の開発は進むのか
物流の動きを革命的に変える可能性がある、といわれているのがICタグ(荷札)。コンテナにICタグを付けると、岸壁での積み下ろしや倉庫での出し入れなどの時、情報をすばやく読み取って、何をどれだけ出荷すべきなのか分かり、荷動きのスピードが早まり、さらに販売のデータ収集にも役立つ、というわけだ。この新技術開発がどれだけ進むかで、海運の仕事の中身は大きく変わってくる。
ポイント3
総合的物流業に脱皮できるか
海運各社は、海運のほか倉庫、陸運、空運を組み合わせた総合的な物流事業への転換を急ぎつつある。しかし、他業種からの参入も予想されるほか、巨額の先行投資が必要で、この負担をどう軽減していくのか、が問われる。