2024年 4月 20日 (土)

パロマ湯沸かし器 新たに危険な機種?

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   パロマ工業製の瞬間湯沸かし器による死亡事件で、経済産業省が回収を指示した7機種の他に、危険な機種が存在していることがJINビジネスニュースの取材でわかった。家庭向けのパロマ製LPガス瞬間湯沸かし器「PH-16CWF」。北海道エルピーガス協会は2001年5月に全国出荷の約4万台すべてを回収するよう要望したが、パロマは対策をとっていない。

穴から一酸化炭素が漏れていた

パロマウェブサイトのトップページには事件の謝罪文が大きく掲載されている
パロマウェブサイトのトップページには事件の謝罪文が大きく掲載されている

   問題の「PH-16CWF」は93年に製造された。00年秋頃から北海道エルピーガス協会(札幌市白石区、約2,000事業所加盟)に、販売業者から多数の不具合通報が入ってきた。排気フードの溶接部分が腐食して穴が開いたというものだった。協会が調査すると、穴から一酸化炭素が漏れていた。「穴の大きさは2、3ミリだが、重大事故を招く恐れがある」としてパロマ側に点検調査を申し込んだ。パロマは、「自主的に点検していきます」と話したが、あまり点検は行われなかった。

   業を煮やした協会は、第三者検査機関の財団法人日本ガス機器検査協会に「事件」を報告。検査協会はパロマに点検調査するように指示した。それと連動し01年5月、北海道エルピーガス協会はパロマに対し、「責任の所在を明確にし、全品を自主回収に近い形で対処されたい」と、市場に出回っている同機種4万台の全品回収を求める要望書を提出した。

   これでもパロマ側は動かず、「欠陥はない」「設置の際に業者が傷付けた」「使用場所のせい」、さらに「微小の一酸化炭素漏れがあっても、不完全燃焼防止装置が付いている」など言っていたという。

   同協会の寺下文雄事務局長は、

「未だにパロマから点検調査の報告は来ていない」

と、JINビジネスニュースの取材に答えた。

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