2024年 4月 19日 (金)

「2ちゃんねらー」に再三 かみつかれる北海道新聞

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   教育基本法改正案が参院特別委員会で可決された2006年12月14日、北海道新聞が同日付で「君が代を歌う愛国心のかたちもよい。だが、歌わない人の胸に愛がないといえるのだろうか」などと書いたことに2ちゃんねらーが大反発、「祭り」が始まっている。道新への批判だけでなく、議論は国家、国旗、教育問題まで広がっている。

   道新の06年12月14日付けの一面コラム「卓上四季」は、シェークスピアの「リア王」を題材にして、論理を展開している。王の財産が欲しくて美辞麗句を並べる姉達に反発した末娘が、「愛して、黙っていよう」と誓う。しかし、王は末娘の気持ちがわからず絶縁。それが、王が滅びる始まり、とし、次のように展開している。

「乱暴なレッテル張りをし続けてきた」

道新は2ちゃんねらーに噛みつかれっぱなしだ
道新は2ちゃんねらーに噛みつかれっぱなしだ
   「国を愛する態度を学校で教え、評価まで視野に入れる。教育基本法改正案が最終の質疑に入る。本当に改正していいものなのか。愛は測り難いし、示し方は多様であろう。たとえ愛がうせようと、責められるいわれはあるまい▼北星学園女子中高の生徒が『愛国心は押し付けられるものではない』と首相に意見書を出すと、中傷メールが相次いだ。先日の本紙『読者の声』欄に、この中傷を批判する男子高校生の投書が載った。国や世論と別の考えを持ってはいけないのか。若い世代の問いかけはまっとうである▼意見を押し付けず、多様な価値観を認めあう。戦後の日本がはぐくんだ、優れた伝統といっていい。だがいま、異論を許さない風潮が強まった。国賊、反日など乱暴なレッテル張りさえ目にする時代だ▼教育基本法改正を進める動きの中に、この風潮と共鳴する部分があるようにもみえる。君が代を歌う愛国心のかたちもよい。だが、歌わない人の胸に愛がないといえるのだろうか」

   「『愛国心を押し付けるな』意見に、反日レッテル…君が代歌わない人に愛がない(原文どおり)と言えるのか?…北海道新聞」というスレッドが「2ちゃんねる」に立ったのは06年12月14日12時29分。

「また北海道新聞カヨ。津軽海峡んとこに国境線引いちゃうぞゴルァ」 「道民が馬鹿にされるだろ!そうでなくても民度が低いと叩かれまくってんのに!」 「右翼 タカ派 乱暴なレッテル張りをし続けてきた 北海道新聞」 「愛国心っていうと軍国主義って言うくせに」 「みなさま申し訳ありません。道新は、自分で何を言っているのかわからなくなっているのです」

高校生の意見文が最初のきっかけ

   こんな風に2ちゃねらーが道新に対して熱くなるのには伏線がある。「卓上四季」が触れている高校生の意見文についてだ。道新が『読者の声』欄に掲載してから、2ちゃんねるではスレッドが10本以上立つ「祭り」になった。「子供を盾にして政府に攻撃している」という「反日行動」で、「子供を洗脳してダシに使うような卑劣な勢力」といった意見が出ていた。 そして「君が代」や教師についてはこんなカキコミが並ぶ。

「日の丸や君が代が嫌いだからという理由で、卒業式をぶっ壊すような教師には少なくとも愛国心なんて無いだろ」 「日本人なら。愛と国家と行事の際の国歌斉唱と、全部それぞれ関係なくない?」 「式典とかで歌わない人には、愛じゃなくて常識がたりないんじゃなかろうか」 「国歌で変わるほど単純な社会なら何の問題も無く生活できるよ」

   もっとも、道新を擁護したり、「君が代」はいらないという意見もないわけではなかった。

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