ビートルズの生演奏には刑事告訴で立ち向かい、ボサノバの無断ライブにはピアノの撤去を求めて提訴する――音楽の無断利用に対して断固たる態度を取ることで有名なJASRACこと日本音楽著作権協会。そんなJASRACの「すごさ」をパロディ化したアニメーションビデオがユーチューブ(YouTube)に投稿され、人気を呼んでいる。「JASRAC」をパロディ化したビデオにアクセスが殺到「wtf!!ThelegendofJASRAC【すごいぜ!JASRAC伝説】」と題されたこのビデオ。JASRACがらみの数々の「事件」をイラストや写真つきのアニメーションで紹介しながら、JASRACがいかに「すごい」団体なのかを強烈に皮肉っている。たとえば、こんな感じだ。「スナック経営のおじいちゃんはビートルズの曲を店で演奏していました → 逮捕」「幼稚園のクリスマス演奏会で → JASRACからの請求が!」「作曲者不明の阪神タイガース応援歌が → 勝手にJASRAC管理楽曲にされていた!」「JASRACは著作権保護団体ではありません」と批判また、ロックバンド・筋肉少女帯の大槻ケンヂさんが作詞したバンドの曲の歌詞を自分のエッセイに引用したら、JASRACに使用料を請求されたという“事件”や、作詞家・小室みつ子さんの「お金を取ってるわけじゃない一般から徴収するのは、音楽を楽しむな、広めるなっていうようなもの。著作者がいいって言ってるんだから、ええやんか・・・」という“意見”も紹介している。このような数々の「JASRAC伝説」を軽快な音楽にのせて紹介しつつ、「著作者と利用者の間でトラブルが生じてもJASRACは助けてくれません」「JASRACは著作権保護団体ではありません。JASRACあくまでも『料金徴収団体』でしかないのです」とJASRACの姿勢を痛烈に批判している。このビデオはYouTubeで大きな反響を呼び、2月6日の投稿から15日までに約22万の閲覧件数を記録している。
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