2024年 3月 29日 (金)

長谷川洋三の産業ウォッチ
自動車: マツダCEOの自信満々

「マツダは、(米フォード・モーターが売却した)英国のアストン・マーチンとは違う。フォードのリストラの影響はまったくないし、引き続き協力して相乗効果を高める」――。

   マツダ会長・社長兼CEO(最高経営責任者)の井巻久一氏は2007年3月22日、東京都内のホテルで中期経営計画を発表した後、経営不振のフォードがマツダ保有株を売却する可能性を尋ねた私にこう言い切った。フォード傘下のマツダは、クロスオーバーSUVの売れ行き好調などで07年3月期決算は過去最高益を記録する見通し。親会社の大幅赤字などどこ吹く風で、日本人社長就任以来順調に業績を改善していることで存在を高めていることに自信を見せている。

   マツダが発表した07年度からの中期経営計画では、広島本社工場など国内で二ケ所の工場の生産能力を10%以上引き上げるほか、旺盛な海外市場需要に対応するためタイなど海外拠点の能力拡大を検討することなどを織り込んだ。最終年度の2010年度にはマツダ車の世界販売は160万台と07年度より23%増を見込み、営業利益2,000億円、営業利益率6%を目指している。国内はほぼ横ばいにとどまるが、欧米、中国など海外で増販を目指している。

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