日本ビクター 名門復活の道のりは遠い?
2007.06.08 11:18
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「ビクターの城はビクターの人間が守る」
現社長の寺田氏はビクターの立て直しに松下電器から送り込まれてきたが、「ビクター生え抜き幹部と意見対立がある」とささやかれた。その一方で、「ビクターで自主独立を口にするようになり、親会社との間でずれが生じ、売却話が進まない一因にもなった」との観測もある。今回の社長交代は再建の行方にどう影響するのだろうか。
寺田社長は「若い力中心の新体制で自主再建を実行してくれると確信している。株主は大事だが、資本関係と経営の話は別だ」と話す。佐藤専務も「ビクターの城はビクターの人間が守る」といい、現社長と次期社長が「再建は自力」でと口を揃えている。
松下電器を離れ、売却交渉が成立してTPGが過半数の株式を握った場合に、「自力再建」をどこまで貫けるのかは、先行き不透明だ。