2024年 4月 20日 (土)

バス運転手の3割が年収1,000万円 神戸だけじゃない給料の「官民格差」

   「神戸の市バスの運転手の3割は年収1,000万円で、給与水準は民間の1.8倍」という報道に、「高給取りすぎる」との声が相次いでいる。調べてみると、この「官民格差」は、神戸だけでなく、全国的な傾向のようなのだ。

最も官民格差が大きいのは、やはり神戸市

   発端は、神戸新聞が2007年6月28日に「神戸市の市バス運転手の約3割が、年収1,000万円を超えている」「民間のバス運転手と比べれば、平均年収が1.8倍」などと報じたことだ。記事によると、年齢の高い職員が増加していることと、時間外手当が多いことが「高給取り」の原因なのだという。

   「1.8倍」という「官民格差」に、ネット上でも

「市バスの運転手ってこんなに高給だったのか。年収1000万って一流企業でも普通に部長以上じゃないと無理だな」

と言った、「高給ぶり」への驚きの声が上がっている。

   この「官民格差」、どうやら神戸に限った話ではないようなのだ。
   実は、総務省が07年4月に、バス運転手の給与額を公務員と民間とで比較した資料を公表しており、官民格差ぶりが一目瞭然なのだ。同資料では、8市、2都県で、公務員と民間の給与額を、ボーナスを含まない月給ベースで比較している。それによると、最も官民格差が大きいのは、やはり神戸市で1.67倍。「公務員運転手」の給与は月額約57万円で、調査対象になった自治体の中では最も高給取りだ。逆に最も格差が少ないのは大阪市で、1.22倍だ。全国の調査対象すべてを平均した値は「1.55」で、それなりに大きい「格差」だと言えそうだ。

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