2024年 5月 4日 (土)

世界一トヨタに立ちはだかる 「品質」という最大のリスク

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世界でプロジェクト立ち上がり、現場の人材が不足

   もっと即効的な対策として、試作車を増やしたり、製造ラインの不良チェックの人員を張りつけたり、といった対策がとられたのは言うまでもない。ただ、理想的なのは自然な開発・生産の流れで不良品をつくらないことだ。関係者によるとその成果は出始め、不良の発生は半減しているという。

   それでも飽くなき拡大に突き進むトヨタに品質の不安が消えたわけではない。車の電子化は予期せぬバグから安全性に関わる不具合を惹き起こすリスクを内包する。世界で新機種・新工場プロジェクトが立ち上がり、現場を指導する人材が不足するなど兵站線は伸びる。10年にも新興国に投入する目標販価60万円といわれる低価格車は果たして品質を十分に確保できるのかサプライヤーからも疑問の声があがる。
   コップにすれすれの状態ではいつ水がこぼれるか分からない。より大きなコップを用意するために、品質保証のシステムと技術を高め、人材を育成することが求められている。

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