2018年 7月 23日 (月)

ネット株上昇つかの間だった米ヤフー買収余波早くも熱冷める

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   米国マイクロソフトによる「本家」ヤフーの買収提案に刺激されて、久しぶりに活気付いた日本のネット株が早くも売られている。2008年2月5日、東証マザーズに上場するミクシィは1株あたり113万円で、前日比1万円下がった。6日の終値は106万円と前日比7万円もの下落だった。日本のヤフー(YAHOO! Japan)株は、米国ヤフーの買収報道があった1月31日以降上昇し続けていたが、2月6日は4万5650円と前日比2650円下落した。投資家は短期間の売買で利益を確定したとみられ、「株価高騰」もつかの間の出来事だったようだ。

日本のヤフー株、4日で1万1500円高

ネット関連株が急速に売られている
ネット関連株が急速に売られている

   米国マイクロソフト(MS)による「本家」ヤフーの買収は、MSがGoogle(グーグル)追撃するうえで是が非でも必要な提案とみられていて、2007年5月ごろからくすぶっていた。今回はうわさ話ではなくMSが「正式」に発表し、ヤフーもこれを受けて「慎重に検討する」とコメントしていることから、07年夏とは現実味が違った。

   米ヤフーは買収提案が表面化される2日前の、1月29日に07年10~12月期決算を発表。インターネット広告の不振を理由に純利益が約23%減少、全従業員の7%にあたる1000人規模のリストラ計画を明らかにしていた。それもあって、MSの買収提案が米ヤフーにとって「渡りに舟」と受けてられ、2月1日(現地時間)の終値は前日比48%高い28.38ドルに急騰した。MSが1月31日のヤフー株の終値19.18ドルよりも62%高い31ドルで株式を買い取ることを表明したこともある。

   米ヤフーの株式を3.9%保有するソフトバンクの株式は2月1日に1904円だったが、同4日には101円上昇して2205円を付けた。しかし、同5日には2140円に反落。6日は2005円に、さらに下落した。

   「本家」ヤフー株の急騰を受けて、東証1部とジャスダックに上場するヤフー・ジャパンは1月30日の終値が3万6800円だったのに対して、31日は一気に4000円上昇し4万800円となった。その後も、

 2月1日 4万2000円(前日比1200円高)
   4日 4万6000円( 同 4000円高)
   5日 4万8300円( 同 2300円高)

と急上昇。2月6日はその反動もあってか、2650円安の4万5640円で引けた。(株価は東証1部)

ネット株上昇、早くも「確定売り」

   東証マザーズに上場するSNS大手のミクシィの株価は2月5日に反落した。2月1日に年初来最安値の106万円だった株価は、同4日に8万円高の114万円を付けたが、翌5日には前日比1万円安の113万円。6日には7万円も下がり、106万円に逆戻りしてしまった。

   新興市場を中心に上場するネット株は、粉飾決算やインサイダー取引など一連のライブドア事件以降、低迷を続けている。その後もたびたび有価証券報告書の偽装問題が発覚するなど、投資家から「信用」を失っていた。

   しかし今回「本家」ヤフーへの買収提案に刺激を受けて上昇、低迷する新興市場の牽引役でもあって、「これを機会に」と期待されたが、またしても不発に終わりそうだ。ただ、ある中堅の証券会社のアナリストは「ネット株は上がったかと思うと、スーっと下がる。短期間で利益を確定しながらもうける投資家が少なくないようです。ただ、こうした動きを繰り返しながら(株価が)上向けばいいので、そんなに悲観しなくてもいいでしょう」と話している。

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