2024年 4月 19日 (金)

ウィキペディア「信憑性に疑問」 教科書会社が使用中止検討明かす

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「活用した方がいい」という専門家も

   そこで、J-CASTニュースでは、教科書に載ることでウィキペディアの信頼性について生徒に誤解を与えないかどうか、増進堂側に聞いた。

   これに対し、同社教科書課では、ウィキペディアの出典を止めることも検討していることを明らかにしたのだ。担当者は、「現場の先生が図を見たとき、信憑性が問題になる可能性があります。止めるかどうかは、文科省の意見とは別に、出版社の良識で判断します」と話している。出典中止の場合、「図そのものを外すと内容が変わって文科省が許可しない可能性があるため、参考資料を挙げながらもうち独自のものを作りたい」という。

   ただ、確認先が死刑廃止を唱える一NGOのアムネスティだけで偏らないのか。

   これに対し、増進堂教科書課では、「アムネスティの情報リストは、一番正確で詳しいと判断しました。(偏りの可能性については)そのときは考えませんでしたが、今後は検討します。確認先もいくつか示すことを考えており、さらに研究して正確なものにしたい」と話す。

   一方、英語という教科からウィキペディアを柔軟に使えばよいと考えるのが、 前出の藤川准教授だ。

「批判的に情報の裏を取るのは必要だと思いますが、私はウィキペディアを基本的に活用した方がいいと思っています。インターネットの英語を読むという点でウィキペディアが出てくることに問題はありません。一般論としては、死刑のような意見対立のある問題はバランスを持って扱うべきですが、例えば、一つの資料を示して他のことは調べさせるという文脈であれば、特に両論併記する必要はないでしょう」
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