2019年 10月 19日 (土)

骨董品、絵画、宝石の「ネット公売」 素人が手を出すのは危険?

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   国税局や地方自治体が税金滞納者から差し押さえた骨董品、絵画、宝石などを競売にかける「官公庁オークション」の人気が高まっている。12.32カラットの大きなエメラルドの指輪は44万円、「ロレックス」の腕時計は15万円、フランス有名工房で1900年頃に作られたビスクドールは46万円。素人目にはお買い得に見えるが、「真贋」などを記した「鑑定書」がないものもあり、専門家からは「現物を見ないネット取引は大変危険だ」という指摘もある。

12.32カラットの大きな天然エメラルドの指輪は「44万円」

   国税庁が税金滞納者から差し押さえた物件を競売にかける「官公庁オークション(インターネット公売)」。「Yahoo!オークション」内で年4回行っており、2008年度最終回の入札を09年2月17日から受け付ける。出品されるのは、全国の国税局で押収した骨董品、絵画、宝石、車、土地などで、バラエティ豊かだ。

   12.32カラットの大きな天然エメラルドの指輪は「44万円」。購入した店の鑑定書が付いている。見積価格は「よく知っている人の意見を参考に決定」したという。「中古品ですので、多少なりのキズがあります」「収納箱が付属していますが、箱の上蓋が破損しています」「サイズ等は関東信越国税局職員の計測によるものです」などの注意事項が記されている。

   スイスの高級腕時計「ロレックス」は文字盤の直径35mmのタイプで「15万円」。「中古品につき、使用に伴う細かいキズや汚れがあります」「保証書はありません」「動作確認は行っておりません」という使用状況が明記されている。時計を保管している広島国税局が日本ロレックスに鑑定を依頼し、本物であることは証明されている。

   1900年頃に作られたという高さ77cmのビスクドール(陶器製の人形)は46万円。ビスクドールで有名なフランス「Jumeau(ジュモー)工房」で作られたものだ。洋服や靴は交換されている可能性があるが、人形の体に工房名が刻印されている。

   日本で最も古い絨毯と言われている「鍋島緞通」の95cm×191cmの未使用敷物は76万円、薔薇の絵を多く描いたことで有名な山本彪一の作と思われる絵画は67万円、高さ約29.5cmの金箔が貼られた象牙飾壷は84万円。高額商品がずらりと並び、掘り出し物への期待も高まる。ただ、商品説明欄に「真贋鑑定はしておりません」というものが多く、本物かどうかは不明だ。

   国税庁徴収課の担当者によると、傷がある、破損している、と状態を明記しており、納得した上で入札してもらっているので、過去にトラブルになった例はない。高額商品も多いので、事前に下見会を行うこともあるという。

   鑑定をしていない理由について、こう明かす。

「各地方国税局に対し、できるだけ真贋鑑定をしましょう、と呼びかけていますが、なかなかできていない状況です。不動産のように鑑定士がいるものもあれば、絵画のように評価専門機関が確立していないものもあります。有名作家の作品ならば収集している美術館や作家本人に聞くこともあるが、そうでなければ古美術商やコレクターなど専門知識を持つ人に聞いて見積もり価格を決めている。もっとも、この場合は真贋鑑定にはなりませんが・・・」
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