2024年 4月 27日 (土)

危機的状況!新潟米 「復権」にコシヒカリ一辺倒見直し

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   お米の最高級ブランド「新潟産コシヒカリ」の売れ行きが伸びないことに、新潟のコメ農家が努力不足を指摘され、猛省を促された。「米どころ日本一」の座を北海道に奪われ、地盤沈下が進んでいる中で、「『コシヒカリ』の評判に安住している」と、JAグループ新潟政策提案研究会が異例ともいえる自己批判を展開する答申をまとめた。新潟米の「復権」に、コシヒカリ一辺倒を見直すという。

不景気で消費者が「安さ」に走る

   最高級ブランド米の「コシヒカリ」をもってしても、新潟県は「日本一の米どころ」の座を北海道に明け渡した。農林水産省によると、2008年産米の収穫量で新潟米は64万4100トン。北海道米64万7500トンとは、わずかの差ではあった。

   JA新潟中央会のJAグループ新潟政策提案研究会は、新潟米の売れ行きが落ちている理由について、「景気悪化もその一つ」と話す。

   「安くて、おいしい」と評判の北海道米は、業務用での売上げの伸びが目立つ。「新潟産コシヒカリは家庭食が中心なので、いまの景気悪化がなおのこと響く」という。

   農水省の「米穀価格調査」では、2009年2月分の平均小売価格は、「北海道産ななつぼし」が10キロ3611円。「宮城産ひとめぼれ」で4275円。これが「新潟産コシヒカリ(一般)」になると、10キロ5093円で、さらに「魚沼産」になると7203円に跳ね上がる。

   北海道産との差が約2倍となると、おいしいことはわかっていても毎日のことだけに消費者も躊躇してしまうだろう。

   新潟米にはコシヒカリより割安な「こしいぶき」もあって、こちらは比較的好調に売れているそうだ。

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