2018年 7月 19日 (木)

「本マグロ」「カニ」「ウニ」売れ残り 料亭、寿司屋「不況」が影響

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   マグロのなかでも本マグロやインドマグロといった「上もの」や、カニ、イクラ、ウニ、銀ダラなど単価の高い魚介類がさっぱり売れない。料亭や寿司屋で使われていることが多く、不況のあおりで客足が落ち込んだのが影響した。

冷凍マグロの平均価格は47%下がる

本マグロは料亭や寿司屋で使われていることが多い(写真はイメージ)
本マグロは料亭や寿司屋で使われていることが多い(写真はイメージ)

   水産物卸売の東都水産は2009年3月期決算で、在庫評価損4億9300億円を計上した。中央魚類は在庫評価損額が2億1500万円、築地魚市場は1億7500万円となった。

   在庫のほとんどが冷凍マグロで、高級な本マグロが多い。

   築地魚市場の廣石清治取締役副社長は、こう明かす。

「本マグロやインドマグロといった上ものが売れません。料亭や寿司屋で使われているものですが、不況下でお客が来なくなり需要が減っているんです」

   一方、スーパーで安く売られているキハダやメバチは、「悪くはない」そうだ。

   高級料理店の取扱量が減ったことに加えて、こんな理由もある。

   ここ数年、中国やインド、アメリカで本マグロの人気が高まっている。日本への供給量が減り、マグロを食べられなくなるかもしれないと大騒ぎになった。それもあって、各社ともマグロを多めに確保していたことも、在庫がかさんだ要因だ。

   ところがリーマンショック以降、海外での需要が減り、本マグロの相場は大幅に下がった。農林水産省によると、09年1~4月の平均卸売価格は冷凍マグロ(本マグロとミナミマグロ)が1キロあたり3526円で、前年同期に比べて47%安い。仕入れ値より安くなり、在庫評価損額が膨らんだ。

カニ、イクラ、フグ、ウニも売れない

   築地魚市場によると、本マグロのほかにイクラも売れ行きがよくなかった。中央魚類ではフグやウニなどの高単価商材も販売不振だった。

   カニも打撃を受けている。

   極洋が09年3月期決算で計上した在庫評価損は1億9800万円。カニや銀ダラなどの単価の高いものが売れなかった。カニは需要が高まる年末年始に売れず、年間出荷量は600トン減った。

   カニの売上げが減少したというニチモウも、引き続き厳しい状況になるとみている。

   マルハニチロホールディングスは09年4月以降も状況は良くないという。

「卸売価格は下がっていますが、スーパーの販売価格は下がりきっていませんので、消費につながっていないようです」(広報担当者)

   卸売価格が末端に反映されるのに、だいたい半年間かかるそうだ。

「魚介類の消費が増える年末に安くなり、消費を刺激してくれるのでは」

と期待している。

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