2024年 4月 20日 (土)

ゆうパックとペリカン便の宅配統合 遅れに遅れている理由

「10月1日予定の完全統合は無理」

   修正して提出された事業計画では、委託先2社に利益が出る委託料を設定するが、客が支払う利用料は現状のまま据え置く。JPEXでは支払いに切手が使えないため、ゆうパックの一部を郵便事業会社に残すことにもなった。それでも総務省側は認可に慎重だ。総務省幹部は「旧小包にあたる宅配便も、維持すべきユニバーサルサービス。しかも、委託料によっては本業の郵便事業への影響も懸念されるため、かんぽの宿売却問題以上に大きな問題」と話す。

   じれる日通幹部は「10月1日予定の完全統合は無理」とこぼしている。物流網やシステムの統合も遅れているからだ。宅配便業界内では、郵便事業会社が計画している「3年後の黒字化」は厳しいとの見方は根強い。完全統合の遅れで黒字化もさらに遠のくことになりそうだ。

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