「選挙」より「自分」が大事 女子大生は政治まで頭が回らない
インタビュー「若者を棄てない政治」第11回/「きゃんぱす☆まがじん」編集長・小松亜子さん

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「政治のことを話す場がない」

――きっかけが大事だということですね。

小松 この前「きゃんぱす☆まがじん」の編集部にいる学生に政治のことをディスカッションしてもらったときも、最初は「盛り上がるかな」と心配だったんですけど、意外と白熱しました(笑)。実家の近くに高速道路が通ることになったとか、住民票を東京に移していないので選挙に行けないとか、自分の体験を振り返りながら、いろいろしゃべってくれました。

   そのとき印象的だったのは、彼女たちが「こんなふうに政治のことを話すのは初めて」と言っていたこと。ふだんの友達との会話では、恋愛話とか、サークルやバイトの話が先にきてしまって、政治のことをじっくり話し合う空気にならないというんですね。

――女子大生にしてみれば、「選挙よりもデートが大事」?

小松 「デート」というよりは「自分」のことが大事、ということですね。デートぐらいだったら、彼氏と一緒に選挙に行こうよというのもあると思うんですけど、就活とかサークルとか、自分が一生懸命やっている活動で精一杯のときは、選挙のことまで頭が回らない。選挙よりも自分が大事、国の未来よりも私の未来のほうが大事だ、と。

小松 亜子さん プロフィール
こまつ あこ 1978年、長野県生まれ。2001年、専修大学文学部卒。大学4年のとき、女子大生をメンバーとするプロジェクトチーム「えんぴつ女房」(現・エンピツむすめ)を発足。雑誌発行やマーケティング・リサーチをてがける。大学生向けフリーペーパー「きゃんぱす☆まがじん」や落語雑誌「らくご☆まがじん」の編集長として、女子大生の感性を生かした情報を発信している。

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