2024年 4月 20日 (土)

ハリソン・フォード「役者は金のため」 年58億円稼いでもこだわる理由

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   映画「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」で有名なハリウッド俳優のハリソン・フォードさん(67)が、お金のために役者をしていると発言し、波紋を広げている。駆け出しならともかく、ハリウッド一の稼ぎ頭となった今もお金に固執する理由は何なのか。

   話題になっているのはハリソン・フォードさんが受けた英紙「THE INDEPENDENT」のインタビューで、2010年2月19日に電子版が報じた。ハリソンさんはこれまでに演じた役柄やプロデューサー業、離婚した2人の妻との間にできた子どものことなどを語っている。

「お金持ちで有名になりたいんだ!」

   ハリソンさんは1人目の妻と2人の幼い子ども達のためにハリウッドで大工として働いた後、俳優に転身したが、なかなか芽が出なかった。その後、ジョージ・ルーカス監督の映画「アメリカン・グラフィティ」に出演したのが転機となり、ルーカス監督の「スター・ウォーズ」シリーズに抜擢された。「インディ・ジョーンズ」などのヒット作にも恵まれ、一躍スターの座に躍り出た。08年には6500万ドル(約58億円)を稼いだとされ、もっとも高い報酬が支払われた俳優だと米経済誌「フォーブズ誌」が09年6月に報じた。

   俳優として大成功を収めているハリソンさんに、インタビュアーは「まだ何か望んでいることはありますか?」と尋ねると、

「あるよ、お金持ちで有名になりたいんだ!(Yeah, I want to be rich and famous!)」

と不可解に体を揺らし、笑いながら答えたという。

   もっとも、この発言の前に演じたことのない役について、ジョークを交えて「女性や魚」と答えていたので、どこまで本気かはわからない。ただ、お金の話についてはインタビュー後半でも触れている。

   10年1月22日に全米で公開された映画「エクストローディナリー・メジャーズ」(原題)で、遺伝性筋疾患の子どもを持つ父親で科学者のロバートストンヒル博士を演じた。「お金のことは気にしない。私は科学者だ」というセリフがあるが、ハリソンさん自身はそうでもないようで、

「いや、いや、私はお金のためにそれ(役者)をしているんだ。(No.No, I'm in it for the money.)」

と言っているのだ。

2ちゃんねるでは「なぜか好感度がアップした」

   そう言い切るのは理由がある。ハリソンさんにとって、役者は人生をかけて取り組んでいる仕事だ。会社員が働いて報酬を得るのと仕組みは変わらないし、たくさん報酬を得ることは仕事に対する正当な評価だと考えている。

   きっかけになったのは、映画会社と週150ドル(約1万3400円)で契約していた時の経験。周囲には150ドルの価値しかない役者として見られ、屈辱を味わった。それからハリウッドでは高い報酬はできる役者の証だということを実感したようだ。

   アメリカではメディアや個人のブログがこの発言をこぞって取り上げた。ただし、ほとんどが「ハリソン・フォードはお金のためだけに演じている。(Harrison Ford Only Acts For The Money.)」などと誇張して伝えた。

   一方、日本でも報じられると、露骨にお金の話をすると嫌う人が多いが、ネット上では好感度が下がるどころか逆に上がっているのだ。

   巨大掲示板「2ちゃんねる」では、

「金こそ評価という主張はプロなら当然とも言える」「プロだねえ」

とか、

「逆に評価上がった」「正直でよろしい!!」「ここまでハッキリ言われると逆にすがすがしい」「なぜか好感度がアップしたw」「正直だな、好感が持てる」

と大絶賛されている。

   「日本の役者なら絶対言わないセリフ」というコメントもあった。

   つい最近では所有する飛行機を自ら操縦するハリソンさんが英誌のインタビューで、「チーズバーガーを買いに飛行機を飛ばすこともよくある」と発言し、「反エコだ」とバッシングされた。度重なるお騒がせ発言にもかかわらず、人気が衰えないのはハリソンさんの率直な性格が好感を持たれているのかもしれない。

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