「過去の不正を教訓にしなかった」
家族など他人への貸し出しは不正使用として処分対象になるが「これまでに不正は聞いたことがなかった」(幹部)という。
だが、職務乗車証の不正利用は過去にも例がある。04年にはJR西日本の社員と関連会社員約70人によるIC乗車券の不正利用が発覚。「JR東海は過去の不正を教訓にしなかった」との批判も出ている。
JR東海は、今後、駅の助役などが窓口処理機による消去記録を定期チェックしたり、一部の駅で職務乗車証での自動改札通過を禁止したりすることを検討しているが、不正が繰り返される懸念は消えていない。