2024年 4月 24日 (水)

原子力と放射能の基礎知識/連載(3)放射性物質と被ばく食品の関係 
日本原子力学会異常事象解説チーム・二ツ川章二管理本部長(日本アイソトープ協会)

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「基準値、喫煙・ストレスに比べ十分低く設定」

   一方、放射線の被ばくによる発がんの影響は、受けた放射線の量が増えるに従ってがんの発生する可能性(確率)が高くなります。100ミリシーベルトを全身に被ばくした100人のうち、それが原因でがんが発生する人は約0.55人とされています。自然のがんの発生率が約30%ですので、100人の集団の全員が100ミリシーベルト被ばくすることにより、がんが発生する人数が30人から30.55人になります。

   100ミリシーベル以下ではがんの発生確率が増加することは確認されていませんが、どんなに少量でもがんが発生するかもしれないとして、被ばく線量とがんの発生確率は直線的に増加するものとして基準値を設定しています。

   現在の基準値は、人体に対して直ちに影響が出ることは考えられなく、がんが発生するとしても、一般的に言われている喫煙、ストレス等によるがんの発生する確率と比べて、十分低く設定されています。

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