2024年 4月 18日 (木)

褒め上手に要注意? 高齢者狙った「悪徳商法」業者に停止命令

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「インターネット美術館」掲載を持ちかける例も

   同様の事例は多発しており、埼玉県消費生活支援センターには2009年ごろから、「作品を褒められて掲載を承諾したら、後日お金を請求された」といった相談が多く寄せられるようになった。同センターはこれらを「褒め上げ商法」と命名、注意を呼びかけてきた。

   国民生活センターによると、「短歌・俳句の新聞掲載」による相談件数は04年度には4件だったが、08年度には150件、09年、10年度には約350件にまで増加している。一般紙の投稿欄の場合、新聞社がお金をもらって投稿を掲載するということはない。したがって業者は、新聞折込で掲載すると言って勧誘することが多いようだ。

   同センター担当者は、「被害者の大半は高齢者。半数は80歳以上の女性です。業者はやりとりをよく覚えられない高齢者の隙に付け込み、複数の業者で畳み掛けることで判断力を鈍らせているようです」と説明する。

   現在は俳句や短歌が中心だが、「『インターネット美術館』に載せる」と言って絵画や写真、書などを趣味にしている人を勧誘するケースも増えつつあるという。「冷静に契約の中身をしっかりと確認して、断る際もはっきりということが大切です。また、ご家族など身近な人に相談したり、おかしいと思ったら消費者センターに早めに相談してください」と注意を促した。

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