2024年 4月 25日 (木)

疑惑報道の火付け役「FACTA」出席できず オリンパス記者会見の不可解

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   オリンパスのM&Aを巡る問題をスクープした月刊経済誌「FACTA」が、それがきっかけで社長人事の会見から締め出されたと訴えている。オリンパス側は、会場のキャパシティなどを理由にしており、見解が食い違っている。

   この問題で、FACTAは、「『無謀M&A』巨額損失の怪」の2011年8月号特集で疑惑追及の口火を切った。10月号では、さらに調査報道第2弾として、「特別背任」の疑いにまで踏み込んでいる。

「入れるのは彼らがよしとするメディアだけ」

立ち見のスペースはあった
立ち見のスペースはあった

   そんな中で、社内調査に乗り出したマイケル・ウッドフォード社長が、10月14日に「経営手法の違い」などを理由に解任され、株価が大幅に下落。その責任を取る形で、菊川剛会長兼社長が取締役に退き、高山修一専務が社長に昇格する人事が急きょ26日に発表された。

   ところが、この日の会見には、「首を取った」と自負するFACTAの記者が入れなかったというのだ。阿部重夫編集主幹が、この日の月刊誌ブログで明らかにした。

   阿部氏は、オリンパスの広報・IR室から出席を断られたとし、「会見場に入れるのは彼らがよしとするメディアだけで、FACTAはその中に入らないという説明だった」と明かした。問題の火付け役として会見に当然出席できると思ったといい、「なんて会社だろう」「そういう選別をするなら、こちらも容赦しない」と怒りを露わにしている。

   首を取ったFACTAが怖くて、会見から締め出したというのは本当なのか。

   オリンパスの広報・IR室では、取材に対し、こうした見解を否定した。

「会場のキャパシティもありまして、基本的にこちらからご案内差し上げているメディアにさせていただきました。FACTAの方には、お声かけをしていなかったということで、他意はありません」

   当日は、100人弱の記者が参加し、兜町記者クラブや旧機械記者クラブのメンバーがほとんどだったという。

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