2024年 5月 1日 (水)

社民党のドロドロ党首選 「誰も立候補できない」事態も?

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   社民党が党首選をめぐり混迷を深めている。5選をめざす福島瑞穂党首(56)に対し、同党国会議員の「反対派」が対立候補擁立を模索している。推薦人確保の「壁」から対立候補擁立を困難視する見方がある一方、「福島党首も推薦人を確保できていない」との見立ても出ている。

   そんな中、10人しかいない国会議員だけの「コップの中の嵐」にしてはならない、とばかりに社民党の地方議員が突如、立候補に名乗りを上げた。告示直前の「伏兵」登場だが、立候補できる基準を満たせるかどうかは流動的で、「誰も立候補できない」事態もありえる情勢だ。

告示前日に市議が「表明」

どうなる社民党党首選
どうなる社民党党首選

   2012年1月19日、社民党の三重県伊賀市議、稲森稔尚氏(28)が、国会内で記者会見し、20日に告示される党首選への「立候補」を表明した。

   党首選へ立候補するには、自身が所属する都道府県連の推薦に加え、「社民党国会議員の3分の1(4人)以上」か「党員200人以上」の推薦が必要だ。

   稲森氏は、福島党首5選への「反対派」国会議員らの動きとは別に、党員推薦を集めて立候補する方針を示した。

   とはいえ、会見段階では「党員200人以上」の推薦が確保できたわけではなく、県連への推薦申請もまだ出していないという。「党員150人の推薦はめどがついている」と明かす稲森氏の支援者もいるが、仮に「200人以上」集まったとしても、三重県連が推薦を出すかどうかは不明だ。

   現職の福島党首は、1月12日に立候補を表明し、18日には、「国会議員4人以上」の推薦にめどがついたと一端、説明した。しかし、ほどなく撤回し、「引き続き努力する」とトーンダウンした。その後確保できた、との情報もある。

   一方、1月12日に「対立候補」の擁立をめざす会見を開いたのは、阿部知子政審会長と照屋寛徳・国会対策委員長、服部良一衆院議員だ。照屋氏は「福島党首になって選挙は負け続けだ」「敗戦投手(党首)は交代して、得意分野の守備に回るべきだ」と批判した。

「国会議員3分の1」の壁

   その後、服部議員(61)の擁立を軸に検討が進められたが、1月19日になっても難航中だ。阿部政審会長は19日のツイッターで「社民党の党首選、本当にハードルが高い」と「国会議員3分の1」規定について、嘆いている。

   福島党首が仮に最低ラインの4人の推薦を得たとすれば、福島氏本人を除くと社民党国会議員はあと5人。服部氏擁立を仮定すると、阿部・照屋両氏は推薦するとして残りは2人だ。「4人以上」確保には、この「2人」をいずれも取り込む必要がある。要するに、国会議員が2人立候補するということは、「5人VS 5人」の真っ二つに割れることを意味する。

   社民党は1996年に党名を社会党から変更して以来、党首選はいずれも無投票だった。仮に今回、党首選が実施されれば、「党員の投票により」(社民党党則)選ばれることになる。一方、立候補できる候補者が出ず、党首選が行えなかった場合は、全国代表者会議で選出できる、などと党則で定めている。

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