2018年 7月 21日 (土)

「キンドル」4月に国内発売の報道 「ドコモ回線」さらに圧迫の懸念

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   米アマゾンの電子書籍端末「キンドル」が、2012年4月に国内で発売されるとの報道が流れた。既に国内の一部出版社とは、コンテンツ提供の契約で大筋合意したという。

   電子書籍の購入は無線LANのほか、NTTドコモの携帯回線も利用できると伝えているが、ドコモは「何も決まっていない」と否定した。

無線LANと3G回線の両方で接続

日本発売は「キンドルタッチ」が有力との報道
日本発売は「キンドルタッチ」が有力との報道

   日本国内からキンドルを注文するには現在、直接米アマゾンのサイトで申し込まねばならない。しかも購入可能なモデルは限定されている。

   2012年2月11日の日本経済新聞朝刊によると、日本で主に販売されるとみられるのは「キンドルタッチ」というモデルで、タブレット型パソコンのように画面に触れて操作するタイプだ。キンドルは、端末からアマゾンの電子書籍サイトにアクセスして本を購入できる。米国では、「キンドルタッチ」は無線LAN接続のみの機種と、無線LANと3G携帯回線の両方で接続できる機種が販売されている。

   この携帯回線について、記事ではNTTドコモのものを使用するとある。無線LANにつながらなくても、全国に張り巡らされた携帯回線を利用できれば、場所を問わずいつでもコンテンツを入手可能になるはずだ。しかも米国版では、書籍購入の際の通信費はアマゾン持ちで、利用者は負担せずに済む。国内でも同様なら、ドコモ回線を「無料」で使えることになる。

   記事内容についてNTTドコモ広報に取材すると、「現時点で決まっていることは何もありません」という。一方、アマゾン・ジャパンにも事実関係を問い合わせたが、「コメントは一切控えさせていただいております」(同社広報)とのことだった。

   仮にドコモの回線を使用するとなれば、最近頻発しているスマートフォンの接続障害が気になる。2011年6月以降、スマホサービス「spモード」やネットワークの不具合がたびたび起き、2012年1月27日には山田隆持社長をはじめ取締役と執行役員が報酬の一部返上を発表した。不安が残るネットワークに、キンドルの新規顧客分のアクセスがどっと押し寄せたら――。キンドルの場合、スマホとは違って動画のような大容量データを絶えずやり取りするわけではないが、少なくともトラフィックの増加は予想される。しかも話題性の高い電子機器だけに、ドコモとしてはインフラの整備がいっそう求められるだろう。

端末よりも日本語書籍が揃うかが重要

   日経の記事によると、アマゾンは角川グループホールディングスなど出版各社とコンテンツ供給の契約交渉を進めており、一部とは大筋合意したという。現在、米アマゾンの「キンドル・ストア」で販売されている日本語の電子書籍は、夏目漱石や芥川龍之介といった文豪の作品など、わずかに過ぎない。端末自体は日本語に対応しているが、現時点では日本語コンテンツが圧倒的に不足しているのだ。

   ツイッターでは、「キンドル上陸か」の報に「待ちわびた」と歓迎する声が多い半面、購入したいと思わせる日本語の電子書籍のラインアップが揃うかどうかにかかっていると考える人も少なくない。

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