2019年 10月 16日 (水)

「ブリタニカ」がついに消滅、平凡社は…? 「紙の百科事典」に未来はあるか

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   23世紀を舞台にしたSF漫画「てきぱきワーキン・ラブ」に、登場人物が図書館で「2013年に刊行された、最後の紙の版の百科事典」を手に取る場面がある。もちろんこの時代には書籍はすべて電子化され、紙の本は消滅しているという設定だ。

   そんなワンシーンが現実のものになるかも知れない。百科事典の代名詞「ブリタニカ百科事典」が2012年3月13日、書籍版の刊行を打ち切ることを発表したのだ。

90年代を境に苦境続く

あの「ブリタニカ」が消える(Wikimedia Commonsより)
あの「ブリタニカ」が消える(Wikimedia Commonsより)

   百科事典の歴史は1751年にフランスで刊行を開始した「百科全書」に始まるとされる。ブリタニカはそれから間もない1768年に誕生し、以来244年にわたり15版を重ねた。しかし最近では、書籍版の販売部数が20年前の10分の1にまで落ちこむなど、不振が目立っていたという。

   ブリタニカのほか、アメリカを代表する「アメリカーナ百科事典」も2007年の改訂以来、書籍版の刊行を中断中だ。「紙の百科事典」には、世界的に苦境が続いている。

   1990年代からパソコンが普及し、次第にCDやDVD形式で刊行されるようになったことが大きかった。さらに2001年、フリー百科事典「ウィキペディア」が登場しで状況が一変した。無料で利用でき、なおかつ内容が随時更新される「ウィキペディア」は、改訂に時間のかかる従来型の百科事典を一気に凌駕した。パソコン用百科事典の代表格だった「エンカルタ総合大百科」(マイクロソフト)も2009年を最後に販売終了に追い込まれた。

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