2024年 4月 29日 (月)

交響楽団による「賞金1億円争奪コンクール」 橋下市長アイデアに賛否両論

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「努力するところにお金を入れる」

   橋下市長は2月20日の会見で、補助金や助成金のあり方について、「文化についても、努力に応じて助成をしていく」との考えを示した。

   自身のツイッターでも、「僕はクラシック音楽に税金を投入することを全て否定しているわけではありません。努力するところにお金を入れるという仕組みが必要と考えています」(2月22日)

と主張していた。

   在阪の交響楽団の関係者に、橋下市長の「1億円争奪コンクール」案について感想を聞いてみた。

「高校生が音楽コンクールで競うのはよいが、プロの演奏を好き嫌いではなく、客観的に順位付けるのは難しいはずだ。違和感がありますね」

という反発から、

「面白いと思いますよ」

と賛成する声もあった。ただ、「面白い」と話した男性も、「楽団がもっと自助努力する必要があると思う一方、あまりに競争、競争ばかりでは、音楽や文化の振興にはマイナスになる心配もある」と指摘した。

   「(賛否の)どちらとも言えないですね」と話す担当者もいた。

   大阪府市統合本部は、芸術文化活動への支援のあり方などを検討するため、芸術専門家らでつくる組織「アーツ・カウンシル」を2012年中に立ち上げる方向で準備を進めている。

   大阪市の都市魅力戦略グループの担当者は、橋下市長の「1億円争奪コンクール」案について、「ひとつのアイデアとして受け止め、アーツ・カウンシル発足後、そこで議論されることになるでしょう」と説明した。実現するかどうかは、今のところ不明のようだ。

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