2024年 4月 20日 (土)

中国一等書記官は「スパイ」? それとも個人的な蓄財だった?

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   在日中国大使館の一等書記官(45)が日本でスパイ活動をしていたのではないか、とマスコミを賑わせている。読売新聞が2012年5月29日の朝刊で大々的に報じた。この書記官に筒井信隆農水副大臣が深く関わり、農林水産省の国家機密を漏洩した可能性が出てきた、などとも報じられている。

   大スキャンダルだけに各紙が大慌てで追いかけたが、朝日新聞、日本経済新聞などの扱いは急速にしぼみ、5月31日になって、そもそも、書記官のスパイ活動はなかったのではないか、といった報道も出始めた。

松下政経塾に通うなど日本文化に精通していた

   読売新聞によると、この書記官は、外国人登録証明書を不正に使い銀行口座を開設し、ウィーン条約で禁じられた商業活動をしていた疑いが持たれ、警視庁公安部が出頭を要請した。公安は07年に書記官が着任した当初からスパイとみて動向を警戒していた。

   開設した口座には日本企業からの顧問料と思われるものが振り込まれていて、「工作資金」に使っていたのではないかという。この書記官は人民解放軍総参謀部の出身で、93年5月に来日して以降、福島大学大学院や松下政経塾に通うなど日本文化に精通し、会話も日本人のように流暢だったとも説明している。

   読売新聞はさらに5月30日付で、この書記官が農水機密に接触し日本から中国への農産物輸出に関与していたと大特集を組み「筒井副大臣と親交」「副大臣深入り、なぜ」という見出しを掲げた。

   筒井副大臣との関係は、農産物の対中輸出促進事業にからんでいて、3000品目以上の日本産農産物やサプリメントを北京の施設で常時展示することにより対中輸出の推進を図ろうとしており、16年には年間5000億円の輸出額達成を目標にするプロジェクトだと書いている。

   11年7月に事業主体となる一般社団法人ができたが、書記官はこの事業に深く関わっており、農産物の対中輸出促進事業に関する農林水産省の機密文書が外部に漏れた疑いがある、というのだ。このプロジェクトを推進していたのが筒井副大臣で、書記官が機密文書の内容を把握していた可能性がある、などと書いている。

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