2019年 12月 13日 (金)

ヒマラヤ雪男は「チベットヒグマ」だった 登山家たちはなぜ騙されたのか

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正体を隠すとクライアントから援助が出る?

   それはイタリアの著名な登山家R・メスナーが2000年に出版した著書「My Quest for the Yeti」に書かれているもので、1930年にイギリスの登山家がイエティの足跡の写真を発表しセンセーションを巻き起こしたが、ドイツの物理学者E・シェーファーがこの足跡の正体はチベット・ベアだと証明し著作も出した。するとイギリスの高名な登山家2人がシェーファーに対し、英語の出版物での公表はやめてほしいと懇願したという。理由はイエティの正体が分かれば、クライアントの出版社がエベレスト遠征の費用を出さなくなるから、というものだった。根深さんはこの著述が真実ならば

「それとも知らずに、後世において冒険ロマンを追い求めた冒険者は、ことごとく茶番を演じたことになる。私もまさにその1人だった」

と書いている。

   それでもイエティは存在すると考えている人は世界中に存在する。ゴリラのような生き物だとか、身長3メートルもある約10万年前に絶滅した巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りではないか、と主張する研究者もいる。

   昨年11月にはロシアや米国、中国など7カ国の研究者が参加したイエティ捕獲の国際会議がロシアの西シベリア・ケメロボ州で行われた。そして今年1月、イエティが捕獲されたというニュースがロシアで流れた。動物園で公開されるというものだったが、これはロシア南部のイングーシ共和国の労働社会発展大臣の狂言で、動物園の檻に入っていたのはゴリラの着ぐるみをまとった動物園職員だったため、来場者は大きな失望を味わったという。

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