2024年 4月 26日 (金)

「グラスゴーの奇跡ではない」  五輪男子サッカーはメダル狙える位置に

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「日本はむしろ『順当勝ち』した」

   「確かに、アトランタでは、ブラジルと一方的な差があり、日本の勝利は、奇跡でしかありませんでした。しかし、今の日本は、そのときより強豪チームとの差がはるかに小さくなっています。スペインは、ユーロなどでは、シャビとイニエスタという2人の天才がいるから強いんです。五輪のチームは、2人がいなくても日本より力が上ですが、パスをつなぐ技術があっても、シュート力のあるフォワードがいません。アトランタのときほどの大きな差はなく、日本の勝利は、『番狂わせ』ではあっても、『奇跡』ではありませんよ」

   後藤健生さんは、日本はむしろ「順当勝ち」したのだと言う。

「日本は、パスをつなぐスペインに対し、守りのプランができていました。俊足フォワードの永井謙佑らが、スペイン選手の前から追いかけて再三ボールを奪うなど、守りがとても堅かったわけです。さらに、押し込まれても、オーバーエイジ枠で入ったディフェンス吉田麻也らの最終ラインも安定していました。再三のチャンスがあったので、あと2、3点は取れたと思います」

   次のモロッコ戦、ホンジュラス戦でも、日本はこの勢いで勝つことができるのか。

「モロッコは守備が弱いですし、日本の守備も立ち直っていますので、きちっと戦えば負けないでしょう。ホンジュラスは、日本が当たる3チームの中では一番弱いと思います。スペイン戦で日本が決定的チャンスをものにできなかったのは、キーパーがうまかったこともあります。枠を狙い過ぎたところがあり、もう少し打てるときに打つようになればいいでしょうね」

   1次リーグを突破すれば、メキシコ五輪以来44年ぶりのメダルが狙える位置に来る。

「スペインを破ったので、日本はどこと戦っても五分に近い力があることになります。メダルの可能性は、何割かあると思います。コンディションがいい方が勝つことになりそうですが、日本は、たくさんチャンスを作るしかないですよ」
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