2024年 4月 30日 (火)

ゲーム業界に「メタルギア」ショック! コナミ「Xbox360」日本版開発中止の舞台裏

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Xbox360用に作っても売れる見込みがない?

   ゲーム業界に詳しいジャーナリストに話を聞いてみると

「日本のゲームメーカーが国内のXbox360市場に見切りをつけたのではないか」

と説明した。つまり、Xbox360用に作っても売れる見込みがない、ということのようだ。

   例えば、11年末の数字で「PS3」は全世界に累計で約6200万台出荷しているが、「Xbox360」は6400万台と上回っている。しかし、エンターブレイン調査によれば、日本国内の「PS3」が12年6月末で約811万台に対し、「Xbox360」は約155万台。それだけでなく、「Xbox360」の売れ行きは伸びず、同調査では、12年9月3日から年9月9日までの一週間で「PS3」が1万2210台売れたのに対し、「Xbox360」は562台となっている。

   先のジャーナリストによれば、マイクロソフトが日本にゲーム機で参入したのが02年、当時からゲーム機は任天堂とソニーの2強で、国内のゲームメーカーはマイクロソフトに関心が薄かった。ただ、北米やヨーロッパで「Xbox360」が大ヒットし、日本のゲームメーカーは国内の売り上げが頭打ちになったため、海外に市場を求めた。

   08年頃から「Xbox360」を媒介にして海外に打って出ようとマイクロソフトに接近し、「PS3」と「Xbox360」用に別々にソフトを開発する事になった。例えば世界的に大ヒットしているカプコンの「バイオハザード」シリーズも両方のゲーム機で販売している。しかし、日本国内ではソニーと任天堂の2強は揺るがなかった。

「Xbox360のハードやソフトを売る店も激減しています。ただ、海外戦略でお世話になっているから関係は切れない。でも、日本版の開発は止めたいと考えていて、コナミがその先陣を切った、そういうことだと思います」
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