「日本維新の会」代表を務める大阪市の橋下徹市長は2012年10月15日、国政政党結成後初めて、国会内で与野党に挨拶回りをした。最初に会談した自民党の安倍晋三総裁には、「虚像が実像に近づきつつある。(国政進出は)決して楽ではない」と、世論調査の支持率が下落していることを意識した発言も出た。国会対応は「すべて松野氏に任せてある」安倍総裁は、「お互い、切磋琢磨して頑張りましょう」と応じた。挨拶回りには、松井一郎幹事長や松野頼久国会議員団代表も同行。また、国会議員団と、党本部との「意志決定のねじれ」を懸念する声もあることから、橋下氏は、安倍総裁に対して、「国会対応は、すべて松野氏に任せてある」とも説明した。一方維新の会との「復縁」がささやかれる、みんなの党・渡辺喜美代表は、「我々も政党をつくった経験がありますから、ご苦労のほどは、よく分かります」と話した。石原慎太郎都知事と極秘会談民主党の安住淳幹事長代行とは、東京と大阪でビデオ会議を活用することが話題にのぼり、安住氏は、「肝心な時は、やっぱり直接会わないといけない。国会っていうのは、毎日毎日、ものすごい量の問題を処理しないといけないから、大変だよね」などとアドバイスしていた。10月13日には、都内のホテルで石原慎太郎都知事と極秘会談していたことも明らかになっている。自民・民主に続く「第三極」のあり方について議論したとみられるが、石原知事は会談内容について問われても、「いろんな話」と繰り返すばかりだった。