2024年 4月 18日 (木)

上杉隆氏の連載コラムは「盗用」? ダイヤモンド・オンラインが掲載停止

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   ビジネス情報サイト「ダイヤモンド・オンライン」は2012年10月22日、ジャーナリスト上杉隆氏が執筆したコラム内の一覧リストをめぐり、「読売新聞の図表を盗用したのではないか」と指摘されたことから、結論が出るまでの間、問題となった記事などを掲載停止にしたことを明らかにした。

   盗用疑惑が浮上したコラムは「今なお続く大手メディアの"不誠実"な報道に対する不信感」。2011年9月22日にダイヤモンド・オンラインに掲載されたほか、連載をまとめて同年12月に発行された上杉氏の著書「国家の恥 一億総洗脳化の真実」(ビジネス社)にも収められている。

「読売が報じた記事と同一」の指摘

   上杉氏はこの記事の中で、同年3月発生の福島原発事故の直後、海外政府が日本国内の自国民に出した避難勧告などの対応について大手メディアは「ほとんど報じてこなかった」と指摘。その上で、自身のメールマガジンで同年3月23日に配信した各国政府の対応一覧リストを掲載し、

「当時の日本では、世界のこうした動きを報じるだけで『デマ扱い』され、非難の集中砲火を浴びたものだ」

   と記していた。

   ところが、記事掲載から1年以上が過ぎた今年10月上旬、「上杉氏の言動を検証している」というサイトが「読売新聞からの記事盗用疑惑」という記事を公表したことで事態が急変する。

   その記事は、上杉氏が昨年9月にダイヤモンド・オンラインにアップし、著書にも掲載した各国政府の対応一覧の図表は、読売新聞が半年前の3月19日付朝刊に掲載した対応リストの内容と、「並び順から言葉遣いに至るまで同一であることがわかる」と指摘。その上で、上杉氏は大手メディアが原発報道を避けてきたという事実を指摘するために、「(大手メディアである)読売が報じた記事と同一のものを、自前情報として披露していた訳である」と皮肉った。

   これを機にネット上の掲示板には上杉氏の「盗用疑惑」に関するスレッドが設けられたほか、経済評論家の池田信夫氏も自身のブログに「お笑いネタ」として「読売の記事を盗用した上杉隆氏」という記事を10月12日に掲載。「こういうのを『盗っ人』猛々しいという」などと揶揄した。

   この池田氏の記事に対して上杉氏は「完全なる事実誤認」であり「名誉を著しく棄損するもの」として、削除と謝罪を求める声明を出すともに、10月18日のダイヤモンド・オンラインのコラムでは指摘に関する釈明に加え、池田氏のブログにも言及。「悪意と作為に満ちた劣悪な記事」「池田信夫氏の言論を多様性を根拠に放置することは、百害あって一利なし」と批判した。

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