2024年 4月 29日 (月)

成田空港「門限拡大」されるか LCC対応で23時台OKめざす

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近隣住民を説得できるか

   国交省は門限緩和の理由について、「LCCは新しい航空需要を作り、地元にも雇用などで貢献している。欠航しないですむ仕組みが必要。アジアのライバル空港に対する競争力強化にもつながる」と説明している。

   このところ羽田空港の整備が進み、国際線も次々とシフトしているだけに、長年、ナリタの恩恵にあずかってきた地元自治体にとっても、検討の余地がある話となっているといえそうだ。

   成田空港はそもそも内陸部に空港をつくったことから、「騒音問題」が付きまとっていた。しかしながら近年、航空機エンジンは大幅に低騒音化が進んで、周辺地域に対する影響は軽減されてきた。それにもかかわらず依然として開港当時と同じ運用時間制限が続いていることから、「門限問題は成田空港の大きなネック」といわれてきた。

   緩和に向かえば、LCCの利便性向上に加え、海外の多くの航空会社を呼び込むきっかけにもなり得る。実際、LCCの誘致に積極的で24時間運用が可能な関西国際空港は危機感を募らせており、「門限緩和を機に、成田にLCCが集まるのではないか」との見方も上がる。

   もっとも夜の門限が緩和されても、この時間帯では都心に向かうアクセスはほとんどなく、航空会社にとっては悩みが残る。また、関係自治体はともかく、近隣の住民からは「お金の問題ではなく、生活の問題だ」との反発も予想され、スムーズに門限緩和が実現するかどうかはまだ見通せない。

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