2024年 4月 30日 (火)

黒田新総裁の「異次元緩和」 コチコチ日銀官僚を説得できた理由

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「市場の期待を裏切った場合の反応が怖い」

   「アベノミクス効果」を背景に圧倒的な支持率を誇る安倍首相に指名された黒田氏からこう指示されれば、サボタージュするわけにはいかなくなるのが、「役人」の体質だ。日銀内にも「白川路線」に疑問を感じる向きも珍しくはなかっただけに、「面従腹背」の壁も生じず、短期間にトントン拍子に運んだらしい。「市場の期待を裏切った場合の反応が怖い」との思いが日銀内に広がっていたことも、短期決戦を可能にした。

   市場の一部では、日銀の「レジームチェンジ(体制転換)」のインパクトを印象づけるため、4月3、4日の定例の政策決定会合を待たずに臨時の会合を開く、との観測も一時、浮上した。しかし、定例会合が近づくにつれ臨時会合の観測は後退。代わって重要事項の決定は4月末に先送り、との見方が増え始める。こうした中で着々と政策パッケージを詰め、まとめて全部出したため、市場は好感したわけだ。

   まずは黒田総裁の思惑通りに事が運んだ形だが、本当にこれで景気好転を伴うインフレが来るかについては懐疑的な見方が日銀内にも根強い。

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