2024年 4月 24日 (水)

「塀の中」は虫だらけで臭く、食事もひどい ムショ暮らし押尾学の悲鳴は本当か

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   押尾学受刑者(35)が、慣れない刑務所暮らしにかなり参っているようだ。

「部屋の居室面積は5.7平方メートル。独房。ものすごく古い部屋。トイレが長方形の木のトイレでものすごく臭い。畳もボロボロで虫がいっぱい。洗面台の排水口から大量の小バエが発生してきて汚い」

ホリエモンも虫には悩まされたとか

   俳優、ミュージシャンとして活躍した押尾受刑者だが2009年、ともに合成麻薬・MDMAを服用した女性が死亡したことで保護責任者遺棄致死罪などに問われ、懲役3年6か月の実刑となった。2012年3月に収監され、現在は東海地方にある刑務所で服役しているとされる。

   その押尾受刑者が2013年5月14日発売の「女性自身」(光文社)に、収監以来初めてとなる手記を寄せた。

   その中で押尾受刑者は、冒頭に挙げた虫がわくような不衛生な独房、量も質も不十分な食事、また受刑者の食事を作る「炊場」での労働に苦しんでいると語り、体重も公式プロフィール時点から約8キロ減、栄養不足で爪も割れた――と嘆いている。「暴走族の頭だった」「米軍基地に乗り込んで大暴れした」と豪語したかつての「押尾様」とは、まるで程遠い弱気さだ。

   そのあまりにも悲惨な告白には、反響が相次いだ。そんな中で話題になったのは、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件をめぐり刑務所暮らしを経験した元検事・前田恒彦さんのブログだ。前田さんは押尾さんの「告白」に対し、

「傷んだ畳は、職員に申し出れば、工場出役のために居室を不在にしている間、『内装工場』の畳職人(受刑者)がやってきて、わずか1日で全て補修してくれる。防虫スプレーも定期的に噴霧しているし、毎日掃除をしていれば、居室に虫が発生することなどない」

と刑務所の環境はそれほど悪くない、と内容に疑問を呈し、またこうした文章を発表することは仮釈放を難しくすると「助言」した。

   一方で堀江貴文さんはツイッターで、「ウチの居室は夏場小蝿湧いてたけどなあ。相変わらず検察臭が抜けねーなこの人」と反論する。実際のところはどうなのか。

わざとキツい仕事を押し付けられるなど「いじめ」も

   各地の刑務所で17年の服役経験を持ち、『刑務所ぐらし』(道出版)などの著書がある作家の中野ジローさんは、刑務所に虫は当たり前のように出る、と語る。

「ダニや南京虫はもちろん、こぶし2つ分ほどの大きさの蜘蛛や、こぶし大まで育った便所こおろぎも見たことがあります。刑務所の実情はなかなか知られていませんが、衛生面、また医療なども本当にひどい状況ですよ。初犯だとびっくりするのは無理もない」

   また押尾受刑者が担当する炊場は、若く体力のある受刑者が主に担当するような仕事で、米や野菜などを運ぶかなりの重労働だという。上下関係も厳しく、わざとキツい仕事を押し付けられるなど「いじめ」も起こりやすい。

   その分食事面では比較的優遇されているが、にもかかわらず体重が減っているとすれば、刑務所側の管理が厳しいか、あるいは精神的に追い詰められているのでは、と中野さんは推測する。

「有名人の場合どうしてもいじめの対象になりやすいですし、それこそ『掘られる』危険もある。刑務官が特別扱いをしている様子もないし、また外部からの支援も少ないのでは。手紙の内容は刑務所側がチェックしていますから、実際にはここに書かれている以上にキツい状況かもしれません」
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