2024年 4月 19日 (金)

石原、橋下二人の深刻路線対立 日本維新の会「終わった」のか

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   日本維新の会の「ツートップ」にあたる橋下徹共同代表と石原慎太郎共同代表との対立が、いよいよ修復不可能なほどに深刻化しているようだ。橋下氏のいわゆる従軍慰安婦問題をめぐる発言で維新の会の支持率が低下したことについて、石原氏は「大迷惑」と怒りをぶちまけ、「終わったね…、この人」と、事実上橋下氏を見放すような発言をしたというのだ。

   だが、橋下氏は「慰安婦問題に関しては、僕はまだ間違ったとは思っていませんから」と引かない構え。「力を合わせて、とにかく参院選、都議選を乗り越えていかないといけない」とはいうものの、党内結束にはほど遠いのが実情だ。

慰安婦問題「言わなくてもいいことを言って、タブーに触れた」

   石原氏は2013年6月18日、共同通信やスポーツ報知の取材に対して、橋下氏への不満をぶちまけた。

   スポーツ報知によると、発言直後の5月に石原氏が橋下氏を直接諭したが、

「おれが3分話すと、10分ぐらい答弁するんだよ(笑い)。やっぱり弁護士だね」

と、半ばあきらめた様子。石原氏は、

「発言に理屈は通ってるんだけどさ、言っていいこといけないことあるじゃない」

と発言の内容は適切だとしながらも、発言をしたこと自体が不適切だったとの認識を示した。石原氏は、橋下氏が太平洋戦争が「侵略戦争」だったと発言していることにも反発。

「そういう歴史観持ってる人間だと(首相は)ダメだね」

と切り捨てた。共同通信とのインタビューでも、石原氏は

「言わなくてもいいことを言って、タブーに触れた。いまさら強弁してもしょうがない」

と発言を批判した。

   これを受け、橋下氏は翌6月19日の囲み取材で釈明に追われた。石原氏の発言については、

「石原代表はああいう方ですから、思っていたことをそのまま言われたのだと思う」

と特に反論せず、

「今は選挙中ですから、敵は外にある。力を合わせて、とにかく参議院選、都議選を乗り越えていかないといけない。ただ、『党内にこういう議論があるということも有権者の皆さんに知っていただく』ということでは、いいことなのでは」

と取り繕った。ただ、記者から

「党のために一歩引く、主張を引っ込めるというお考えは?」

と聞かれると、

「慰安婦問題に関しては、僕はまだ間違ったとは思っていませんから、これはしっかり主張・説明していく。有権者の皆さんに理解を求めていく」

と断言。従来の姿勢を全く変えなかった。

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