「守ってあげたいと男心をくすぐる!」「イマドキの愛され顔はこれ!」「困り眉」なるメーク方法が、こんな文句でメディアに取り上げられている。アイドルや女性誌のモデルなどがこぞって実践し、それに憧れる女性が増えているらしい。しかし残念ながら、男性からの評判はあまりよろしくないようだ。無表情の青文字系モデルから「困り顔可愛い」風潮に?島崎遥香さんは「困り眉」代表!?(13年3月撮影)「困り眉」とは眉毛をふんわりと平行に太く描き、眉尻は本来の位置より下げて描く。あるいは眉毛全体を平行より少し傾けて、軽い「ハの字」に描き、困っているような表情を演出するメークだ。歌手の加藤ミリヤさん(25)が2008年頃から取り入れ、最近ではAKB48の島崎遥香さん(19)や大島優子さん(24)、Perfumeの大本彩乃さん(24)らの名前が挙がっている。ギャル限定のリサーチ&ランキングサイト「GRP(ギャル・リサーチ・プレス)」編集長の安部舞紗さんによると、「青文字系(編注:東京・原宿で多く見かけられる個性的なファッション)の女の子で困り眉にしている子は多い」とのことだ。ギャル系のファッション誌では「元気いっぱい、歯を見せて笑う」モデルが多く、それが可愛いとされているのに対し、青文字系ではあまり歯を見せて笑わない、無表情のモデルが多い。その中で「困った顔が可愛い」という風潮が生まれたのでは、と分析している。「ぱるるの困り顔メーク入門」女性誌で特集もいくつか女性誌を見てみると、確かに「困り眉」メークのモデルが増えている印象を受ける。青文字系ではないが、13年2月号の「CanCam」では「ぱるる(編注:島崎遥香さんのニックネーム)の困り顔メーク入門」という特集も組まれた。複数のネットメディアでは「悲しげで守ってあげたくなるようなイメージを与える困り眉がイマドキの愛され顔」「『思わず守ってあげたいと感じる』と男心をくすぐることにも定評がある」と解説され、「困り眉したい!(大島)優子かわいい」「困り眉になりたい。かわいいー」といった女性のツイートもある。「可愛い」「愛され顔」として人気ということだが、意外にも疑問や不満を抱いている男性は多い。20代男性数人に「困り眉」の印象を聞いたところ、「ちょっとあざとい感じがする」「本当に困ってる子なら可愛いと思うけど…」と、いまいちな反応が返ってきた。ネット上の一部でも、「良さが全然分からん」「『え?なに?なんか不貞腐れてる?言いたいことあるん?』みたいに思うわ」「こういう顔ってぶん殴りたくなる」などと書き込まれてしまっている。
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