2024年 5月 3日 (金)

真夏のミステリー?長期金利が低位安定 日銀「異次元緩和」の効果がじわり

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住宅ローン金利も8月適用分は各大手行とも据え置きか引き下げ

   こんな状況に意を強くしているのが日銀だ。黒田東彦総裁は長期金利の低下について「毎月大量の長期国債を購入することによる下押し効果が、かなり効いている。この下押し効果は、今後とも累積的に強まっていく」と述べている。長期金利に連動する住宅ローン金利も、異次元緩和以降、日銀の狙いとは裏腹に3カ月連続で上がっていたのが、8月適用分は各大手行とも据え置きか引き下げ。通常は月初に決める金利を8月月中に引き下げる動きも起きた。企業への貸出金利も概ね低下しており、融資も徐々に増えている。金利低下→融資拡大→景気回復、という日銀のシナリオに沿った形だ。

   ただ、日銀は一方で2年で2%の物価上昇率目標を掲げる。安定的に2%の物価上昇となれば、長期金利も当然、今よりはかなり上がっているはずだ。金利が上昇に反転する局面はいつ訪れるのか、日銀の金融政策の舵取りを世界が注目している。

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