2019年 9月 23日 (月)

半沢直樹の「出向」は左遷、降格? 銀行に戻って役員になる可能性はないのか

印刷
ロート製薬『セノビック』500円モニター募集!

   最終回の平均視聴率で関東地区42.2%、関西地区45.5%をたたき出した怪物ドラマ「半沢直樹」(TBS系)。そのラストシーンが、視聴者の間で話題となった。

   銀行内の不正に切り込んだ半沢を待っていたのが、子会社への出向命令だったからだ。ドラマの中で「出向」はあまりよいイメージで描かれなかったため、意外な結末だとの驚きが少なくない。

「一回休み」的な待避ポスト、「副部長待遇」の昇格人事

「半沢直樹次長、営業企画部部長職として東京セントラル証券への出向を命じる」

   頭取からこう告げられると、半沢を演じる堺雅人さんの目元がアップになり、そのままエンディングを迎えた。フェイスブックに開設された番組のページには「モヤモヤが残る」「出向はおかしい」「続きが気になる」と多くのコメントが寄せられた。

   ドラマ最終回では、途中にこんなシーンがあった。仇敵である大和田常務が半沢を遠ざけるため出向を画策、部下からの報告に「東京セントラル、ああ、子会社のね。あそこはいいねえ、小さいし」とほくそ笑む。子会社を見下した態度だ。ドラマなので多少過剰な演出はあるだろうが、このように出向を「左遷」「追い出し先」との印象を与える場面はシリーズ中たびたび登場した。銀行を私物化した「悪の常務」をやっつけた半沢が受けた辞令が出向だったのだから、ハッピーエンドとは言えないだろう。

   現実の世界でも出向とは、銀行員にとって出世コースを外れることを意味するのか。興味深い考察をブログで示したのは、銀行の支店長経験をもつ「スタジオ02」社長の大関暁夫氏だ。ドラマでは「片道切符の悪いモノ」と描かれているが、「現実は必ずしもそうではなく、『一回休み』的な待避ポストとしての外部出向も存在します」と説明する。子会社である証券会社という行先については、「銀行業法上本体では取り扱えない金融業務を身につける場でもあり、将来の役員候補に対する教育的出向であると理解できる」、また「営業企画部部長職」という待遇も、銀行本体であれば副部長にあたり、次長だった半沢にとっては「昇格人事」との考えだ。さらに外部出向で昇格人事は「片道切符」ではあり得ない、つまり数年後には銀行に戻ってくると指摘する。要するに半沢は、常務に土下座させて「100倍返し」に成功したうえ昇進をも勝ち取り、役員候補にも名乗りを上げたというこの上ない「大勝利」だったことになろう。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中