2024年 5月 4日 (土)

トヨタ「中興の祖」豊田英二氏大往生 創業家の「クルマ好き」DNA、57歳の「モリゾウ」が引き継ぐ

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創業家出身のトップが求心力

   英二氏はトヨタグループ創始者の豊田佐吉のおいに当たる。現トヨタ社長の豊田章男氏の祖父でトヨタ創業者の喜一郎氏とはいとこの関係。英二氏は初代喜一郎氏以来の創業家出身の社長だった。

   トヨタは創業家から何人もの社長を輩出している。現在の章男社長は佐吉のひ孫、喜一郎氏の孫という豊田家の直系。英二氏の死去について、章男社長は日本自動車工業会会長としての記者会見の席で「トヨタのみならず日本の自動車の歴史を見ても自動車業界の支柱を失ったが、豊田英二氏が育てた会社や人が様々な分野で頑張っている。現役世代が自動車産業を発展させていくことが、豊田英二氏の恩に報いることになると思う」と語った。

   豊田家から社長を輩出することについて、ある社員は「トヨタ車内の求心力を高めるには、創業家出身の社長は都合がよい。社長に『豊田』の苗字が付くだけで、なぜか不思議な力が生まれる」と語る。事実、現社長の下で、トヨタは米国のリコール問題やリーマン・ショックを乗り切った。

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