2021年 3月 8日 (月)

「コピペ疑惑」、いまだ「再現実験成功せず」… 「STAP論文」に疑問噴出、分子生物学会も憂慮

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   理化学研究所の発生・再生科学総合センター(神戸市)が新たな万能細胞、STAP細胞(刺激惹起性多機能獲得細胞)の存在を発表してから1か月。このところ論文をめぐって様々な疑問が噴出している。画像を使いまわしているように見えるとか、文章の一部がほかの論文と酷似している、など。中でも深刻なのはその後一度もSTAP細胞を作製する再現実験が成功していないことだ。

   小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の発表のあと、「iPS細胞(人工多能性幹細胞)よりも作成が簡単」と受け止められていたただけに、このままでは研究の信ぴょう性すら疑われかねない事態だ。理研では詳細な作製手順を公開する準備を進めるなど対応に追われている。

塩化カリウムを意味する「KCl」が「KC1」に化ける

   論文で疑惑が指摘されているのは、「核型分析」と呼ばれる染色体の分析手法について触れた200単語程度の記述だ。この記述が、ドイツの研究者らが05年に米国の学会誌に発表した論文と酷似していた。それだけであれば、「たまたま分析手法が同じだった。よくある手法を採用しただけだ」といった主張が成り立つ可能性もある。だが、大きく2つの点で、さらに疑惑の目が向けられている。

   ひとつが、表記ミスだ。05年の論文では塩化カリウムを意味する「KCl」という記述が、14年の理研の論文では「KC1」。単語の最後が「l」(エル)から「1」(イチ)に変わり、意味のない単語になっている。また、05年の論文では「トリプシン-エチレンジアミン四酢酸」を表す「trypsin-ethylenediaminetetraacetic acid(EDTA)」という記述が、理研の論文ではethylenediaminetetraacetic acidが消えて「trypsin and EDTA (EDTA)」という記述になっている。これらの表記ミスをめぐっては、「コピペをしそこなったのでは」との指摘も出ている。

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