血圧「140」以上でも高血圧でない可能性 必要のないクスリを飲まされている例も?

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4~5年後には新基準が策定される

   前出の「高血圧は薬で下げるな」で著者の浜六郎氏は、「何度も変更されている高血圧の基準(定義)には根拠がない」と指摘。「血圧上180/下100までは治療は必要ない」としており、「ストレスや睡眠不足、食事(塩分)、運動不足など、日常生活の中にある血圧を上げている要因を探してください。心当たりのあることが必ずあるはずです。それを改善していけば血圧は自然に下がっていくでしょう」と説いている。

   とはいえ、高血圧は生活習慣病ともいわれるから、自分の判断でむやみにクスリを服用しなくなってしまうのも危険だろう。糖尿病などにかかっている人が高血圧を併発しているケースは少なくないようだ。

   今回の見直しについて、日本人間ドック学会は「この数値はあくまで単年(2011年)の結果に過ぎず、これが新たな基準に決まったわけではありません」という。同学会では「正常な範囲とされる数値の見直しをさらに進めていき、リスクのある人、ない人を分けて、4~5年後には(基準を)明らかにしていきたい」と話している。

   あわせて、バラバラとなっている基準についても、新たな基準を健診施設などで利用するよう働きかけていきたいとしている。

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